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荀子
ジュンシ
- 著: 内山 俊彦

古代戦国期、秦帝国出現前夜の激動の時代を生き、儒家ながら、伝統的な儒家の枠組みに収まりきらない異色の思想を展開した荀子。「性悪説」で名高い人間観や「天人の分」で知られる自然観、「礼の王国」論に見られる国家観等々、現実的かつ合理性に貫かれたその思想像を多角的に探り、中国古代思想史上の位置を明らかにする。
Ⓒ内山俊彦
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目次
1章 荀子の生涯とその時代
1 激動と予兆と──戦国末期の社会
2 戦国最後の儒家──荀子の生涯
2章 荀子の思想
1 天と人──自然と人間
2 人の性は悪なり──人間観の構造
3 礼の王国──国家構造
4 欲望・生産・政治──経済思想
5 「名」の領域──言葉と国家
6 歴史を見る眼──歴史と自己規定
3章 思想史のなかの荀子
1 理念と現実の間で──宿命としての虚構
2 諸子の時代の終末──荀子から荀子以後へ
書誌情報
紙版
発売日
1999年09月10日
ISBN
9784061593947
判型
A6
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
通巻番号
1394
ページ数
346ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2022年08月19日
JDCN
06A0000000000554095Y
初出
『荀子――古代思想家の肖像』’78年に評論社より刊行