龍樹

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龍樹

リュウジュ

講談社学術文庫

一切は空である。あらゆるものは真実には存在せず、見せかけだけの現象にすぎない。仏教思想の核心をなす「空」の思想は、千八百年前の知の巨人龍樹により理論化された。インド・中国思想に決定的影響を与え、奈良・平安仏教でも「八宗の祖師」と讃えられたその深く透徹した思考が、仏教学・インド哲学の世界的権威の手で、「中論」全文とともに今甦る。


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目次

●ナーガールジュナ(龍樹)の生涯
1 「龍樹菩薩伝」
2 プトンの伝えるナーガールジュナの生涯
3 ターラナータの伝えるナーガールジュナの伝記
4 結語
●ナーガールジュナの思想――「中論」を中心として
1 大乗仏教の思想
2 空観はニヒリズムか
3 論争の相手
4 空の論理
5 論争の意義
6 縁起
7 空の考察
8 否定の論理の実践
●ナーガールジュナの著作
著作概観
1 「中論」
2 「大乗についての二十詩句篇」
3 「大智度論」
4 「十住毘婆沙論」
5 「親友への手紙」
●ナーガールジュナ以後
1 ナーガールジュナの思想の流れ
2 比較思想からみたナーガールジュナ

書誌情報

紙版

発売日

2002年06月10日

ISBN

9784061595484

判型

A6

価格

定価:1,760円(本体1,600円)

通巻番号

1548

ページ数

464ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

底本:講談社刊「人類の知的遺産」シリーズ13の『ナーガールジュナ』(’80年刊)を底本とした。

著者紹介

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