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後白河法皇
ゴシラカワホウオウ
- 著: 棚橋 光男

彼は〈日本一の大天狗〉だったのか?
中世胎動期に屹立する政治的巨人が透視したもの
源頼朝に対抗し、守旧勢力を巧妙に操った老獪な〈大天狗〉。はたまた『梁塵秘抄』を編纂した粋狂な男。後白河がいなければ、天皇制は存続しなかったかもしれない。古代王権を中世王権へと再生させるために、法皇は何を考えていたのか? 王権の機能を再編成し、文化情報の収集・独占と操作の意味を透視した天才の精神に迫る。
目次
第1章 後白河論序説
第2章 後白河王権期の都市京都――『方丈記』に見るイメージ
第3章 中世国家の成立
第4章 『参天台五台山記』――日宋交流史の一断面
解説「故・棚橋光男の人と仕事」/高橋昌明
書誌情報
紙版
発売日
2006年08月12日
ISBN
9784061597778
判型
A6
価格
定価:1,056円(本体960円)
通巻番号
1777
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1995年12月、講談社選書メチエとして小社より刊行。