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高血圧はほっとくのが一番
コウケツアツハホットクノガイチバン
- 著: 松本 光正

著者の松本先生は、「血圧が高くなるのは自然な加齢現象。病気ではないから、薬を飲む必要はありません」と断言する。大勢の人が、必要のない血圧治療のために、高い医療費を「払わされている」というのだ。先生は、「医者や製薬会社の言いなりにならず、自分の頭で考えて、判断する力を付けることが必要」と説く。医者と製薬会社によって作られた「高血圧症」の真実を暴き、健康に生きるための秘訣を探っていく。
今や「高血圧症」は国民病といわれ、患者数は約5000万人もいるとされる。これはとてつもない数である。日本人の成人の半分以上が「高血圧症」という病気なのだ。普通に考えればこんなことがあるはずはない。
猫も杓子も「病人」だという。しかし本人は痛くもかゆくもなく、どう見ても健康なのだ。ただ、血圧という数値が、基準より高いだけである。
私は断言する。高血圧は病気ではない。通常、人が気にする程度の血圧が、重い病気を引き起こす可能性はゼロに等しい。
これが四十数年間、十万人近くを診察し、自分なりに調べた末の私の結論だ。「高血圧症」が国民病など、嘘八百である。
(「はじめに」より)
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目次
第一章 「高血圧症」という名の詐欺商法
8年間で50も下がった基準値
一生飲み続けなければならない薬
健康な人を病人に仕立てる大罪(たいざい)
降圧剤データ改ざん事件の衝撃
インチキ論文で大ヒット商品に
5倍になった降圧剤の売り上げ
製薬ビジネスはギャンブルと同じ
寄付金をせびる御用学者たち
あやふやすぎる基準値の根拠
金(かね)まみれのWHO
三歳児にまで血圧検査を推奨(すいしょう)
血圧の利権構造は原発と同じ
わずかな操作で大もうけする企業
第二章 脳(のう)梗塞(こうそく)は医者が作っている
一番怖いのは脳(のう)梗塞(こうそく)
降圧剤は脳梗塞を2倍にする
公正な実験が打ち切られた理由
降圧剤を飲むと、ガンになる
薬で下げたら、認知症になった
血圧は加齢とともに上がる
180でも大丈夫
体の反応にはすべて目的がある
命を守るため体は血圧を上げる
原因と結果が逆
薬を出すのは医者の保身術
第三章 血圧測定なんかいらない
血圧は個性である
朝測ることに根拠はない
血圧計は今すぐ捨てなさい
血圧が下がり切ると、人間は死ぬ
低血圧も心配ご無用
なぜ女性の方が長生きか
コレステロールは命の元
第四章 マイナス思考は万病のもと
目新(めあたら)しい言葉に人は引っかかる
「生活習慣病」は言葉のトリック
メタボもアンチエイジングも大嘘(おおうそ)
血圧測定はがん告知と同じ
医療にも「ウソも方便」は必要
医者の一言が体に悪影響を及ぼす
血液の「ドロドロ」はインチキ
笑いが免疫力を上げる
降圧剤より笑いがずっといい
姿勢をよくすれば血圧は下がる
プラス思考で死病も治る
健康に無頓着(むとんちゃく)なほうが体にいい
第五章 ストレスほど怖いものはない
塩分と高血圧は関係ない
減塩すると、元気がなくなる
子供のころと同じ食事が体にいい
血圧の下がる食べ物などない
空腹健康法で長寿は得られない
毎日同じメニューでも長生き
一口50回噛めば痩せられる
書誌情報
紙版
発売日
2014年04月22日
ISBN
9784062728447
判型
新書
価格
定価:924円(本体840円)
通巻番号
ページ数
192ページ
シリーズ
講談社+α新書
電子版
発売日
2014年06月06日
JDCN
0627284400100011000N
著者紹介
1943年大阪生まれ。 北海道大学医学部卒業後、医療生協浦和民主診療所勤務・所長を経て、1995年おおみや診療所所長に就任。2009年から関東医療クリニック院長。 高校2年生の時に中村天風の最晩年の弟子として指導を受ける。以降、天風会の講師としても活躍。