「脳疲労」社会 ストレスケア病棟からみえる現代日本

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「脳疲労」社会 ストレスケア病棟からみえる現代日本

ノウヒロウシャカイストレスケアビョウトウカラミエルゲンダイニホン

講談社現代新書

「新聞は見出しに目を通すぐらいになった」「食欲が低下して、好物に箸をつけない」「家族との些細なやり取りにイライラする」「朝の身支度にも時間をかけない」……。長時間労働、職場の人間関係からストレスをためこみ、判断力、集中力が低下してしまう脳疲労は、約1000万人の勤労者が陥っているともいわれます。全国初のストレスケア病棟を開設した医師が、ストレスとの原因、対策を説き、現代日本が抱える病理を描きます。



 1新聞をあまり読まない、見出しに目を通すぐらいになった
 2テレビを見なくなった、見ても笑わない
 3食欲が低下して、好物に箸をつけない
 4休日の外出を嫌がるようになった
 5家でもくつろげず、落ち着かない
 6家族との些細なやり取りにイライラする
 7ちょっと動いただけで疲れたと言う
 8起床時間が遅くなってきた
 9朝の身支度にも時間をかけない……

 以上のポイントに多く当てはまる場合、前うつ状態=脳疲労にあるかもしれません。約1000万人の勤労者が陥っているともいわれる脳疲労。長時間の労働、職場での人間関係からストレスをためこみ、判断力、集中力が低下してしまいます。肉体疲労とちがって、なかなか疲れを実感できないうちに、気づいたら症状は悪化し、うつ病に至るというケースはじつに多くあります。
 全国ではじめてストレスケア病棟を開設した医師が、ストレスの原因、対策を説き、脳疲労という現代日本が抱える病理を描き出します。


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目次

第一章 現代日本と脳疲労
第二章 脳疲労の見分け方
第三章 脳疲労はなぜ起こるのか
第四章 うつ病にかかったとき――診断と治療のいま
第五章 脳疲労対策とうつ病予防
第六章 ストレスを生み出さない組織になるために

書誌情報

紙版

発売日

2016年01月20日

ISBN

9784062883498

判型

新書

価格

定価:836円(本体760円)

通巻番号

2349

ページ数

208ページ

シリーズ

講談社現代新書

電子版

発売日

2016年01月29日

JDCN

0628834900100011000W

著者紹介

著: 徳永 雄一郎(トクナガ ユウイチロウ)

一九四八年福岡県生まれ。昭和大学医学部卒業、福岡大学大学院医学専攻科(精神分析学)卒業。現在、医療法人社団新光会理事長、不知火病院院長、福岡大学医学部臨床教授。日本ストレスケア病棟研究会会長。一九八九年、日本で初めてうつ病専門病棟「ストレスケアセンター・海の病棟」を開設。主な著書に、『ストレスとうつ』(西日本新聞社)、『カウンセリングナース――新たな看護手法を求めて』(編集、昭和堂)、『働きすぎのあなたへ――新・ストレス処方箋』(海鳥社)、『スピッティング! 職場のいじめ』(共著、NHK出版)がある。

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