イヌ どのようにして人間の友になったか

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イヌ どのようにして人間の友になったか

イヌドノヨウニシテニンゲンノトモニナッタカ

講談社学術文庫

100点以上のイラストをまじえて語るイヌの起源と進化。家犬は人間にとって最も古い家畜で、5万年も前から人類との共同生活を楽しんできた。本書は、哺乳類の誕生から、太古の肉食動物の盛衰を経て、イヌがキツネやオオカミと分かれて人間と同盟を結ぶ過程を描く。協同して大きな獲物を仕留め、人間との信頼関係を築いたイヌは、いまや、病人や孤独な老人を癒し、大型犬から室内の小型犬など、さまざまな姿や特徴を持つに至る。


アメリカの動物学者でありイラストレーターでもある著者が、「人間の最良の友」といわれるイヌの進化と人間との関わりの歴史を、100点以上のイラストをまじえてやさしく物語る。
現在、世界中で人間と一緒に生活しているイヌは、13属、約36種におよぶという。家犬は人間にとっていちばん古い家畜で、およそ5万年も前から人類との共同生活を楽しんできたが、しかしこの長い期間も、2億年におよぶイヌ科の長い歴史から見れば、ほんの一部分にすぎない。そもそも人類が、武器の助けもなしに自然界の虐殺者とも思われるオオカミの子孫を友とすることができたのはなぜなのか。
本書は、哺乳類の誕生から、太古の肉食動物たちの盛衰を経て、イヌがキツネやオオカミたちと分かれて人間と「同盟」を結ぶ過程を明らかにする。まず、狩りの場で協同して大きな獲物を仕留め、人間との信頼関係を築いたイヌは、いまや、病に苦しむ人や孤独な老人を癒し、猟犬や番犬のみならず、スマートなイヌから極端に矮小化された室内犬など、さまざまな姿や特徴を持つにいたっている。
身近なイヌをもっと知るために、犬好き必読の一冊。巻末解説は今泉吉晴氏。
[原本 THE CANINE CLAN~A New Look at Man’s Best Friend 1983、邦訳『イヌ―どのようにして人間の友になったか』岩波書店1984年、1991年]


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目次

哺乳動物とは何か
犬の先祖になった食肉類
肉食の哺乳動物たちの世界
イヌの起源
詐欺師レイナードとキツネたち
狩りをする野生のイヌ
イヌ
人に飼われた犬
いろいろな犬種の生い立ち
大型の犬―マスチフ
小型の犬と矮小な犬
人間社会のなかの犬
訳者あとがき
解説 (今泉吉晴)

書誌情報

紙版

発売日

2016年02月11日

ISBN

9784062923460

判型

A6

価格

定価:1,056円(本体960円)

通巻番号

2346

ページ数

280ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

本書は、1984年および1991年に、岩波書店より刊行されました。

著者紹介

著・絵: ジョン.C・マクローリン(ジョン.C・マクローリン)

John C.McLoughlin アメリカの動物学者、サイエンス・イラストレーター。おもな著書に『動物進化の物語』『恐竜たち』『消えた竜』ほか。

訳: 澤崎 坦(サワザキ ヒロシ)

1925年、東京生まれ。東京大学農学部卒業。農学博士。東京大学農学部教授、同附属牧場長、日本中央競馬会参与などを務め、2003年没。おもな著書に『馬は語る』『比較心臓学』『馬は生きている』ほか。

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