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つわもの
ツワモノ
- 著: 木下 昌輝

真田幸村は本当に日ノ本一の兵(つわもの)だったのか。思いもよらぬ着想から描かれる戦国六大合戦の裏側。
「火、蛾。」桶狭間の戦い
策士たちが裏の裏を読み合う壮絶な頭脳戦、心理戦の先にある驚愕のラスト。
「甘粕の退き口」川中島合戦
優れた武将だけが持ち得るカリスマ性とは何か。
「幽斎の悪采」本能寺の変
失敗すれば平然と切り捨てる信長の下で心身ともに追い詰められていく幽斎と光秀。
「槍よ、愚直なれ」賤ヶ岳の戦い
加藤清正のラブロマンスを軸に、従来の武張ったイメージを覆す。
「怪僧恵瓊」関ヶ原の戦い
歴史を読み替え、いかに合戦を避けるかが物語を牽引する異色作。
「日ノ本一の兵」大坂の陣
家康、秀忠父子を翻弄した知将・真田昌幸の息子、幸村は何者だったのか。
ⒸMasaki Kinoshita
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書誌情報
紙版
発売日
2022年07月15日
ISBN
9784065282762
判型
A6
価格
定価:814円(本体740円)
ページ数
352ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2022年07月15日
JDCN
06A0000000000520427T
初出
本書は、2018年2月弊社刊の『兵(つわもの)』を改題し、文庫化したものです。文庫化にあたり加筆修正し、「道鬼斎の旅 壱・弐・参」は割愛しました。
著者紹介
1974年奈良県生まれ。2012年「宇喜多の捨て嫁」で第92回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。'14年に単行本として刊行された同作は、第152回直木賞候補となり、'15年第2回高校生直木賞、第4回歴史時代作家クラブ賞新人賞、第9回舟橋聖一文学賞を受賞。同年、咲くやこの花賞(文芸その他部門)、'19年『天下一の軽口男』で第7回大阪ほんま本大賞、『絵金、闇を塗る』で第7回野村胡堂文学賞、'20年『まむし三代記』で第9回日本歴史時代作家協会賞、第26回中山義秀文学賞を受賞。他の著書に『決戦! 新選組』『戦国の教科書』(ともに共著)、『戀童夢幻』『応仁悪童伝』などがある。