我、拗ね者として生涯を閉ず

我、拗ね者として生涯を閉ず

ワレスネモノトシテショウガイヲトズ

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「これを書き終えるまでは死なない、死ねない」 だが、最終回を残して、心血を注いだ連載は絶筆となった。読売社会部エース記者として名を馳せ、独立後は『不当逮捕』『誘拐』などの名作を生んだ孤高のジャーナリストは、2004年12月4日、この世を去った。 悲壮感というやつは嫌いなので、ごく軽く読み流していただきたいが、私はこの連載を書き続けるだけのために生きているようなものである。だから、書き終えるまでは生きていたい。正直なところ、寿命が尽きる時期と連載の終結時を両天秤にかけながら、日を送っているのである。――<第8部 渾身の「黄色い血」キャンペーンより> 両足切断、右眼失明、肝ガン、大腸ガン……病魔と闘いながら、「精神の自由」「人が人として誇り高く生きること」を希求し、現代人の心の荒廃を批判し続けた魂の叫びがここにある。

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我、拗ね者として生涯を閉ず(下)
最新刊情報

我、拗ね者として生涯を閉ず(下)

発売日:2007年11月15日

敗戦、引き揚げ、GHQ支配に戦後民主主義教育現場……そして社会部のエースへ。戦後の激動の日本を生き抜いた作家が何よりも大切にしていたのは、「世俗的な成功」よりも「内なる言論の自由」を守り切ることだった。「人が人として誇り高く生きること」を希求し続ける、渾身の自伝的ノンフィクション。(講談社文庫) 最後の連載をまとめた、魂の自伝的ノンフィクション。 今、私たちはここに書かれているメッセージをどう受け止めるのか。「欲を持つな、由緒正しい貧乏人たれ――」 敗戦、引き揚げ、GHQ支配に戦後民主主義教育現場……そして社会部のエースへ。戦後の激動の日本を生き抜いた作家が何よりも大切にしていたのは、「世俗的な成功」よりも「内なる言論の自由」を守り切ることだった。「人が人として誇り高く生きること」を希求し続ける、渾身の自伝的ノンフィクション。 「人が人として誇り高く生きること」この言葉にあなたは答えを出せますか?

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