きみを守るためにぼくは夢をみる

きみを守るためにぼくは夢をみる

キミヲマモルタメニボクハユメヲミル

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こんなに切ない恋もある……。 一夜にして7年の歳月が流れ、少女は美しい17歳に、しかし、少年は10歳のままで……。 それは、不思議な恋のはじまり。 児童書に初挑戦の白倉由美と、アニメ界の新星・新海誠の名コラボレーション! わたし、大人になるのがこわかった。だから、朔くんが7年まえと同じ姿であらわれたとき、自分だけ大きくなったのが悲しくて、やっぱり大人になりたくないと思った。でも朔くんが大人になるなら、わたしも大人になれる気がする。――(本文より)

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きみを守るためにぼくは夢をみる(4)
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きみを守るためにぼくは夢をみる(4)

発売日:2013年06月11日

悲しさを泉から掬うように、ぼくはあるとき、七年間を失った。 奇妙にからみあう運命のなかで、ぼくにもたらされた約束はただひとつ、初恋の「きみを守ること」。でも大人になるその途中で、ぼくは神話のように「妹」を手にとった。摘みとってしまった花はその香りでぼくを離さない。その花はポーフィロジーン。両手をひろげてぼくを求めている。「妹」を裏切るかのようにぼくは初恋のきみと、陶酔のオートエロティックに溺れる……。静かに雪の降るなかでぼくを待っていた「妹」は、汚されていた。天使達は天国にいてもぼくたちほど幸福でなかったから、ぼくたちをうらやんだのかもしれない。運命は壊れやすく、脆く、切ない。ぼくが目指すべき未来はどこにあるのだろう? ぼくが救うべきひとは誰なんだろう? ぼくの道は続いていく。

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