
つるのおんがえし(児童)
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遠いむかしに生まれ、長く人々のあいだに語りつがれてきた、むかし話の数々。たのしい話、かわいそうな話、おそろしい話など、ひとつひとつの話のなかに、人間の生きる知 恵や、生きざまが息づいています。児童文学者・松谷みよ子が日本各地に採集し、美しい語り口で再話した『つるのよめさま』をはじめ、『花さかじい』『夢買い長者』『こぶとり』『お月とお星』『桃太郎』ほか。
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よみきかせ日本昔話 つるのおんがえし
発売日:2012年11月27日
むかし、むかし。 やまの おくで、わかい おとこが、 たった ひとりで、 くらして いました。 ある さむい あさの こと。 りょうしが しかけた わなに つるが いちわ ひっかかって、 くるしんで いました。 「ああ、かわいそうに。」 おとこが わなを はずして やると、 つるは うれしそうに こうーと ないて とんで いきました。 その ばん、おとこの いえの とが、 ほとほとと おとを たてました。 とを あけて みると、そこに、 きれいな わかい むすめが たって います。 「みちに まよって しまいました。 ひとばん、とめて くださいませんか。」 娘はお礼にと。はたを織ります。 はたを織っているところを 「けっして のぞかないで ください。」 と言うのですが……。 聞いていて心地よい文章と美しい絵で、 冬の日の読み聞かせのぴったりの日本昔話です。 *なぜ「見てはならない」のかの解説つき。 *いちばん怖いものはなに? 短いお話「ふるやのもり」も収録! *5・6歳から