
電子あり
吉川英治 源頼朝
マイページに作品情報をお届け!
『宮本武蔵』の圧倒的な好評を受けて、著者は次作の題材を吟味した。そして朝日新聞紙上を飾ったのが『源頼朝』である。これには“小説日本外史”の副題がついている。歴史を濶歩した代表的日本人を次々に登場させる構想で、その第1に、源頼朝が選ばれた。まさに頼朝こそ、源平抗争の英雄であり、700年の武家社会を築いた巨擘(きょはく)である。著者は武将頼朝の周辺に鋭く肉薄していく。
TOPICS

最新刊情報
源頼朝(二)
発売日:1990年02月05日
頼朝を描くことは、平氏一門を描くことでもある。また弟義経の数奇な運命にも触れなければならない。――捕われて死すべき命を池禅尼の恩情に救われ、長じては政子との恋に花を咲かす頼朝。監視役・北条一族を味方に引き入れた辣腕。禅尼の訓誡に背いた石橋山の挙兵。やがて旗下に馳せ参ずる義経一党。運命の皮肉、流転相剋の数々。武将の明暗のうちに、人生を凝視した力作。