社会分業論(上)

社会分業論

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19世紀末、急激な資本主義化がもたらした無規制状態(アノミー)への危機感のなかで、デュルケムは「分業」の機能に着目し、社会変動のしくみを解明しようとした。本書第1編においては、有名な「機械的連帯から有機的連帯へ」という仮説が展開される。分業の発達に由来する連帯は、あたかも有機体のように、人間個人の個性を増大させながら社会全体を発展させるのである。フランス社会学を代表し、現代思想の源流をかたちづくった古典的名著。

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社会分業論(下)
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社会分業論(下)

発売日:1989年05月08日

社会が大きくなり、密度を高めるのに正比例して、分業は必然的に発展する。分業の進歩は、一方で激しい生存競争を引き起こし、また一方では競争者たちに共存の可能性を与えるであろう。本書で、デュルケムは分業の原因を仔細に検討し、さらに分業の病理学的形態の分析を通して、社会的連帯の正しい発展方向を展望する。道徳的秩序の確立、個人的人格の開花、闘争なき人類社会の創造……デュルケム社会学の実践的主題は、大きく深い。

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