
出雲大社の暗号
イズモタイシャノアンゴウ
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出雲ではなぜ、すべてが「逆」なのか。なぜ「巨大」なのか。 神在月、注連縄、神座、火継ぎ神事……。境内から発見された巨大宇豆柱。 現在も出雲大社の祭祀を司る「出雲国造家」とは!? 解けた、天孫降臨神話の封印。ヤマト建国をめぐる分裂と裏切りの壮大なドラマ! それにしても不可解である。なぜ、出雲大社はこれほどまでに大きいのだろう。(略)巨大な神殿建造の原動力は、出雲神に対する信仰の篤さであろう。しかし、ここにいう「信仰」とは、「敬虔」という意味合いとも少し違うように思えてならない。それは「畏敬」であり、さらに正確に言えば、「恐怖心」ではなかったか。つまり、「出雲を追いつめた過去」に対する「懺悔」こそが、巨大な神殿の真相ではあるまいか。(略)謎解きの鍵を握っていたのは、大国主神ではないか……。筆者はそう考えてきた。しかし、大国主神に拘泥するあまり、これまで迷宮から抜け出すことができなかったことに、今回気付かされた。答えを握っていたのは、意外な人物(神)であった。――<「はじめに」より>
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出雲大社の暗号
発売日:2013年07月23日
「大きな神殿を建てればおとなしくしている。そうしないと暴れるよ」。神話の中で語られてきた大国主神の言葉は真実だったのか?ここ30年の研究の成果から、弥生時代後期、出雲や山陰地方に無視できない勢力が存在したことが明らかになった。そして、ヤマト建国とともに出雲が没落したことも。驚くほどの巨大神殿を建てた理由は「懺悔」なのか。著者がたどりついた隠された暗号を、今、解き明かす! あの日、出雲で何が起きていたのか! 出雲神の祟りか――誰もが確信をもって恐れるその理由は何か? 「大きな神殿を建てればおとなしくしている。そうしないと暴れるよ」。 神話の中で語られてきた大国主神の言葉は真実だったのか? ここ30年の研究の成果から、弥生時代後期、出雲や山陰地方に無視できぬ勢力が存在したことが明らかになった。そして、ヤマト建国とともに、出雲が没落したことも。出雲はヤマト、瀬戸内海勢力に嵌められたのか。驚くほどの巨大神殿を建てた理由はその「懺悔」なのか。著者がたどりついた隠された暗号を今、解き明かす! ※本書は2010年10月に小社から刊行された単行本『出雲大社の暗号』を加筆修正の上、文庫化したものです。