
大阪ことば事典
オオサカコトバジテン
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大阪船場に生まれ育った生粋のなにわっ子、稀代の大町人学者とよばれる牧村史陽が、40年の歳月をかけて編纂したライフワーク。西鶴・近松の時代から現代まで、市井の老若男女のことば6400をあげ、最も大阪らしい表現はもとより、歴史的地名・歌謡・俚諺・遊戯・風俗・習慣・年中行事を微に入り細をうがって解説する。町の雰囲気、人々の生活、人情まで生き生きと映し出す編者ならではの無類の事典。全項目にアクセント付き。
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最新刊情報
新版 大阪ことば事典
発売日:2004年11月12日
ユーモア、ぬくもり、しなやかさ 大阪の人情を今に伝える6400語全項目にアクセント記号付き! 田辺聖子氏推薦 阿呆と馬鹿の違いは? アホ【阿呆】(名) 智恵の薄い者。おろかもの。アホォではなく、アホと短く発音するところに大阪弁の特徴がある。阿呆と馬鹿とはどう違うか。双方とも愚鈍には違いないが、阿呆は、花曇りのようにぽうっと暖かい感じがあり、馬鹿は、夏の光線のように明快で、はっきりしている。(中略)大阪落語の主役は、常にこのアホである。東京では、「そそっかし屋」の粗忽者がよく話題のヒーローになって、大阪ほどアホや「愚か者」が第一線に登場しない。大阪落語に活躍するアホこそ、実に大阪らしいユニークな、芸術的天才だといえる。――<本文より>