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中原中也
ナカハラチュウヤ
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中原の不幸は果して人間という存在の根本的条件に根拠を持っているか。……人間は誰でも中原のように不幸にならなければならないものであるか。……深い友情から発した鋭い洞察力と徹底した実証的探究で、中原中也とは何か、文学とは何かに迫る第1級の評伝。野間文芸賞受賞の『中原中也』から「中原中也伝――揺籃」「朝の歌」「在りし日の歌」を収録。
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最新刊情報
中原中也 いのちの声
発売日:1996年02月09日
中原中也は、“堕落した長州人”の悲哀と倦怠を、ゆたりゆたりと旋回し更新する太古のリズムにのせて歌いあげた。愛誦される抒情詩の背後に、彫りの深い思想家的気質を見出し、詩人、批評家、翻訳者としての立体像を、ポリフォニックに構築する独創的中也論。 【目次】 はじめに 第一章 堕落した長州人 1 植民地と幼年時代 2 中也の帰郷 3 長州の反逆者 第二章 詩的放浪と実験 1 中也と短歌 2 ダダイスト中也の詩 第三章 『山羊の歌』 「いのちの聲」の構造 1 他界としての空へのまなざし 2 「いのちの聲」の場所 第四章 翻訳者としての中也 1 ランボーの韻文詩訳 2 ランボーの生の原理 3 ヴェルレーヌとラフォルグ 第五章 『在りし日の歌』 テムポ正しき散歩 1 死後の世界の構造 2 「春日狂想」にみる死生観 参考文献 あとがき 索引