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中原中也 いのちの声
ナカハラチュウヤイノチノコエ
- 著: 樋口 覚

中原中也は、“堕落した長州人”の悲哀と倦怠を、ゆたりゆたりと旋回し更新する太古のリズムにのせて歌いあげた。愛誦される抒情詩の背後に、彫りの深い思想家的気質を見出し、詩人、批評家、翻訳者としての立体像を、ポリフォニックに構築する独創的中也論。
【目次】
はじめに
第一章 堕落した長州人
1 植民地と幼年時代
2 中也の帰郷
3 長州の反逆者
第二章 詩的放浪と実験
1 中也と短歌
2 ダダイスト中也の詩
第三章 『山羊の歌』 「いのちの聲」の構造
1 他界としての空へのまなざし
2 「いのちの聲」の場所
第四章 翻訳者としての中也
1 ランボーの韻文詩訳
2 ランボーの生の原理
3 ヴェルレーヌとラフォルグ
第五章 『在りし日の歌』 テムポ正しき散歩
1 死後の世界の構造
2 「春日狂想」にみる死生観
参考文献
あとがき
索引
目次
はじめに
第一章 堕落した長州人
1 植民地と幼年時代
2 中也の帰郷
3 長州の反逆者
第二章 詩的放浪と実験
1 中也と短歌
2 ダダイスト中也の詩
第三章 『山羊の歌』 「いのちの聲」の構造
1 他界としての空へのまなざし
2 「いのちの聲」の場所
第四章 翻訳者としての中也
1 ランボーの韻文詩訳
2 ランボーの生の原理
3 ヴェルレーヌとラフォルグ
第五章 『在りし日の歌』 テムポ正しき散歩
1 死後の世界の構造
2 「春日狂想」にみる死生観
参考文献
あとがき
索引
書誌情報
紙版
発売日
1996年02月09日
ISBN
9784062580687
判型
四六
価格
定価:1,602円(本体1,456円)
通巻番号
68
ページ数
266ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
著者紹介
1948年長野県に生まれる。1971年、一橋大学社会学部卒業。文芸評論家。著書に、『富永太郎』(砂子屋書房),『「の」の音幻論』(五柳書院)、『一九四六年の大岡昇平』(新潮社、平林たい子賞受賞)、『三人の跫音』(五柳書院)、訳書には、『象徴主義の文学運動(国文社)などがある。
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