有機化学のための分子間力入門

有機化学のための分子間力入門

ユウキカガクノタメノブンシカンリョクニュウモン

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分子集合体の理解に不可欠な分子間力を解説 分子集合体を作る分子間力を総合的に捉えられるように整理し、やさしく解説。また理解を深め実際に使えるよ う、超分子、分子認識、酵素、タンパクなどの例を説明

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新版 有機化学のための分子間力入門
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新版 有機化学のための分子間力入門

発売日:2008年04月04日

弱い相互作用こそ重要である 20世紀の有機化学の主流は共有結合の化学であった。21世紀は分子間力の化学、超分子と分子集合体の時代になるだろう。比較的単純な分子を素子として高次機能をもつ超分子構造を作ることである。有機化学の目標の1つは、分子間力を念頭に基本となる分子単位を設計し、外部環境(電場、磁場、光、圧力、温度、pHなど)の変化に応じて集合体の構造や機能を変えることのできる「分子」を合成することになる。生命科学についていえば、タンパク質や核酸、脂質や多糖類など生体高分子の構造解明は、新しい生物学を構築するために必須の足場だが、そこに関わる分子間力の内容を詳しく吟味し、作用の機構を知ることによりはじめて新しい生物学に値するものになる。たとえば有用な薬物を設計するには、分子の「カギ穴」に当たる酵素や受容体の構造を原子レベルで正確に知り、そこで有効に機能できる分子の「カギ」を組み立てなければならない。――<本書「おわりに」より>

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