へっぽこ先生その他
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全快祝いの夜、卒然と逝った作家菊池寛への哀惜の想い。銀座「はせ川」「吉野屋」での飲み仲間、横光利一、小林秀雄、井伏鱒二らとの深い交流。人生の断片を印象鮮かに描出する短篇小説の達人が、巡り合った人びと、日常・身辺の雑事を綴って円熟した人間凝視の冴えを示す珠玉の名随筆59篇。

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へっぽこ先生その他

発売日:2011年02月11日

東京下町の思い出、四季折々変化する鎌倉の風物、昭和文士たちとの友情、懐かしさ溢れる名随筆の数々ーー作家としての早熟な才能を示した東京・神田育ちの青年は、菊池寛に誘われ文藝春秋社で編集者となった。しかし敗戦後は社を去り、以後筆一本の暮らしに入る……。人生の断片を印象鮮やかに描き出す短篇小説の達人が、横光利一、小林秀雄、井伏鱒二ら文学者との深い交流や、さりげなくも捨てがたい日常・身辺の雑事を、透徹した視線と達意の文章で綴った、珠玉の名随筆59篇。 ◎「自分の小さかった時のことを思い出してみて、夜なべに針仕事をする母のすぐ脇に、寝床を寄せて眼をつむっていると、なに一つ言葉を交わすのでもないのに、うれしくてうれしくて、眠ったふりをしながら、いつまでも眠らずにこうしていたいと思ったことがあったし、銭湯の帰り道、父と二人並んで歩いていると、まっくらな中で、これが自分と父なのだという、きわめて自然な血のつながりを感じたこともあった。」

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