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「何で、私が私の性格を、誰かにゆるされなきゃいけないの」 「女の子」が自分らしく在るために必要なこと。好意、友情、いじわる、ライバル心……鮮明に描かれた心の機微、胸を突く成長の物語。 チキン……弱虫 サル……いたずら小僧 コウモリ……ガミガミ女 マウス……内気な女の子 「小さいころ、動物にたとえると何だとかって、言われたことある?」 「律は?何がいいの?」 「私は、ネズミ。ずっとネズミ」

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発売日:2011年03月15日

私は内気な女子です――無言でそう訴えながら新しい教室へ入っていく。早く同じような風貌の「大人しい」友だちを見つけなくては。小学五年の律(りつ)は目立たないことで居場所を守ってきた。しかしクラス替えで一緒になったのは友人もいず協調性もない「浮いた」存在の塚本瀬里奈。彼女が臆病な律を変えていく。(講談社文庫) 教室の中、女子にとって大切なこと。 同じ匂いの女子同士でつるむこと。 ヒミツを打ち明ける順番を守ること。 教室の風景に溶け込むこと。 支配している価値観を飛び越えないこと。 自分はクラスの中の脇役だと理解すること。 私は内気な女子です――無言でそう訴えながら新しい教室へ入っていく。早く同じような風貌の「大人しい」友だちを見つけなくては。小学五年の律(りつ)は目立たないことで居場所を守ってきた。しかしクラス替えで一緒になったのは友人もいず協調性もない「浮いた」存在の塚本瀬里奈。彼女が臆病な律を変えていく。 小学校の頃から、女子はたいへん。思春期、教室に渦巻いていた感情をもう一度。 「学校という場所は、スーパーに似ている。私たちは陳列されているのだ。そしてそれを評価するのは、教師じゃなくて、子どもたち。これも学校の勉強のひとつなんだよ、お母さん」

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