
わたしの、好きな人
ワタシノスキナヒト
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小学6年生のさやかの家は、小さな町工場。母親はさやかの幼い頃に出奔したため、父と兄の3人家族だ。母親と入れ替わるようにして工場に現れて以来、父を支えて一緒に働いてきた杉田も、もはや家族の一員といえるかもしれない。さやかは二回りも年の離れた杉田に、ひそかに想いを寄せていた。その気持ちは家族愛に近いものなのかもしれない。しかし、さやか本人にとっては、ひとりの女性としての真剣な恋心なのだった……。 少女が心をよせたのは、おとなの、男の人……。 肩車からながめた夕焼け空。夜の駐車場で見つめた月。わたしのそばには、いつもあなたがいてくれた――。 北上次郎(「IN・POCKET」4月号より) 「リアルでコミカルで、そして切ない恋物語に引き込まれていく。ラストもいいぞ。」 第44回野間児童文芸賞受賞
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わたしの、好きな人
発売日:2012年12月11日
小学6年生のさやかの家は、小さな町工場。母親はさやかの幼い頃に出奔したため、父と兄の3人家族だ。母親と入れ替わるようにして工場に現れて以来、父を支えて一緒に働いてきた杉田も、もはや家族の一員といえるかもしれない。さやかは二回りも年の離れた杉田に、ひそかに想いを寄せていた。その気持ちは家族愛に近いものなのかもしれない。しかし、さやか本人にとっては、ひとりの女性としての真剣な恋心なのだった……。 小学6年生のさやかの家は、小さな町工場。家族は、母親はさやかの幼い頃に出奔したため、父と兄の3人だ。が、母親と入れ替わるようにして工場に現れて以来、父を支えて一緒に働いてきた杉田も、もはや家族の一員といえる。いや、さやかにとっては、家族以上かもしれない。なぜなら、彼女は杉田をひそかに想いを寄せているからである。二回りも年の離れた杉田だけに、その気持ちは家族愛に近いものなのかもしれない。しかし、さやか本人にとっては、ひとりの女性としての真剣な恋心なのだった……。