
マイページに作品情報をお届け!
わたしの、好きな人
ワタシノスキナヒト

小学6年生のさやかの家は、小さな町工場。母親はさやかの幼い頃に出奔したため、父と兄の3人家族だ。母親と入れ替わるようにして工場に現れて以来、父を支えて一緒に働いてきた杉田も、もはや家族の一員といえるかもしれない。さやかは二回りも年の離れた杉田に、ひそかに想いを寄せていた。その気持ちは家族愛に近いものなのかもしれない。しかし、さやか本人にとっては、ひとりの女性としての真剣な恋心なのだった……。
小学6年生のさやかの家は、小さな町工場。家族は、母親はさやかの幼い頃に出奔したため、父と兄の3人だ。が、母親と入れ替わるようにして工場に現れて以来、父を支えて一緒に働いてきた杉田も、もはや家族の一員といえる。いや、さやかにとっては、家族以上かもしれない。なぜなら、彼女は杉田をひそかに想いを寄せているからである。二回りも年の離れた杉田だけに、その気持ちは家族愛に近いものなのかもしれない。しかし、さやか本人にとっては、ひとりの女性としての真剣な恋心なのだった……。
書誌情報
紙版
発売日
2012年12月11日
ISBN
9784062853279
判型
新書
価格
定価:682円(本体620円)
ページ数
208ページ
シリーズ
講談社青い鳥文庫
著者紹介
八束澄子:広島県因島生まれ。日本児童文学者協会会員。『青春航路ふぇにっくす丸』で日本児童文学者協会賞、『わたしの、好きな人』で野間児童文芸賞受賞。著作に『海で見つけたこと』『明日につづくリズム』『空へのぼる』などがある。
くまおり純:画家、イラストレーター。文芸書を中心とした単行本、小説誌などで活躍中。