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一条の光・天井から降る哀しい音
イチジョウノヒカリテンジョウカラフルカナシイオト
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典型的な老人夫婦家庭の困難を初めて小説化耕治人氏は私小説のベテランであるが、今や80歳同士の老夫婦だけの生活が、今の世の中でどう行われているか、哀しいが誰もが身につまされる真実の日常を報告。
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一条の光・天井から降る哀しい音
発売日:1991年05月02日
脳軟化症の妻は“私”を認識できない。──何度目かに「御主人ですよ」と言われたとき、「そうかもしれない」と低いが、はっきりした声でいった。──50年余連れ添った老夫婦の終焉間近い困窮の日常生活。その哀感極まり浄福感充ちる生命の闘いを簡明に描く所謂“命終3部作”ほか、読売文学賞受賞『一条の光』、平林賞『この世に招かれてきた客』など耕治人の清澄の頂点6篇。