火の山 山猿記(上)
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火の山 山猿記

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火の山を仰ぎ見つつ、光につつまれ野を駆けた日々。20XX年、パリで見つかった日本語のノートには、いったい何が託されていたのか。 維新の前夜から新しい世紀まで夢と記憶が交錯する、傑作長篇小説。 勇平。 パトリス。 どうか、今は2歳のあなたの命が守られつづけますように!あなたの存在が押しつぶされるような、悪いことが、この地球上に起こりませんように! たとえ、フランスや日本という国が消え失せたとしても、この海、この陸地、この植物、この動物が、あなたのまわりにひろがりつづけ、あなたに喜びを与えつづけていてくれますように!――(本文より)

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火の山 山猿記(下)
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火の山 山猿記(下)

発売日:2006年01月13日

死ぬ時に、ああ、私にはもっと別の人生があった筈なのに、と自分の生涯を後悔しなければならない程不幸な事があるだろうか、と今まで私は思い続け、それで死ぬのも怖れ続けていた。でもこうした後悔は随分傲慢な思いなのかもしれない。――始まりがあれば、終りがある。死とはそうしたもの。――<本文より>(講談社文庫) NHK連続テレビ小説『純情きらり』原案 死ぬ時に、ああ、私にはもっと別の人生があった筈なのに、と自分の生涯を後悔しなければならない程不幸な事があるだろうか、と今まで私は思い続け、それで死ぬのも怖れ続けていた。でもこうした後悔は随分傲慢な思いなのかもしれない。――始まりがあれば、終りがある。死とはそうしたもの。――<本文より>

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