奇妙な昼さがり
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奇妙な昼さがり

キミョウナヒルサガリ

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阿刀田ファン待望のショ-トショ-ト34篇男と女の愛情の機微、人生のペ-ソスとユ-モアを、絶妙の筆さばきで描いて読者を魅了する、阿刀田ワ-ルドの最高峰、ショ-トショ-トの名品34篇を収録する。

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新装版 奇妙な昼さがり
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新装版 奇妙な昼さがり

発売日:2011年12月15日

微妙に心地よい脳をくすぐる32編 傑作ショートショート集!郁子が頼まれたアルバイトの内容は、別人になりすまして横浜元町へ行きワンピースを一着買い求め、さらに店で小物入れを忘れて帰ることだった……(「奇妙なアルバイト」より)。せわしないけどありきたりの日常を、いつしか得体のしれない影が蝕んでいく。 微妙に心地よい脳をくすぐる32編 傑作ショートショート集 第5弾 郁子が頼まれたアルバイトの内容は、別人になりすまして横浜元町へ行きワンピースを一着買い求め、さらに店で小物入れを忘れて帰ることだった……(「奇妙なアルバイト」より)。せわしないけどありきたりの日常を、いつしか得体のしれない影が蝕んでいく。 「早いのね」と夫に尋ねた。「うん。たまにはな。どこへ行ってたんだ、おしゃれをして」と、夫が笑いかける。たしかに今日のおしゃれは普段のレベルを越えている。 ――嘘は厭―― 夏子はとっさにこう思った。思ったというより身についた癖だった。「四谷までちょっと」四谷へ行ったことは確かである。「ほう? 同窓会?」 (「嘘をつかない女」より) ※本書は1996年1月に刊行された講談社文庫を一部改訂した新装版です。

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