
最後の命
サイゴノイノチ
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芥川賞受賞後、はじめての長篇小説。 浮浪者たちに輪姦されている精神薄弱の女・やっちりを目撃した私と友人・冴木。 夜の工場跡地で体験した、暴力の光景。後日、やっちりは死体となって発見される。 少年時代に体験したひとつの死。 二人の生き方は、成長するにつれだんだんと社会から逸れていってしまう。 ある日、大人になった私のもとに冴木から電話がかかり、二人は再会する。 数日後、私が自宅に帰宅すると自分の部屋の中で、ひとりの女が死んでいた。 それは、よく指名するデリヘルのエリコだった……。 心の闇、欲望、暴力とセックス、そして人間とは何か。 暴力と人間をテーマに描く芥川賞作家が全精力を傾け、ミステリアスな物語とスピード感あふれる文章で描き出した傑作長篇小説。
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最後の命
発売日:2010年07月15日
秘密基地の合い言葉は「世界が終わる」。小学2年生のとき、そこで起こったある事件。以来、何かが起こるきっかけはいつも彼だった。最後に会ってから7年。ある事件がきっかけで疎遠になっていた幼馴染みの冴木。彼から「お前に会っておきたい」と唐突に連絡が入った。直後、私の部屋で1人の女が死んでいるのが発見され、疑われる私。部屋から検出される指紋。それは指名手配中である、冴木のものだと告げられる。(講談社文庫) 最後に会ってから七年。ある事件がきっかけで疎遠になっていた幼馴染みの冴木。彼から「お前に会っておきたい」と唐突に連絡が入った。しかしその直後、私の部屋で一人の女が死んでいるのが発見される。疑われる私。部屋から検出される指紋。それは「指名手配中の容疑者」である、冴木のものだと告げられ--。 【2014年11月8日 柳楽優弥主演で映画化決定!】 【祝!NYチェルシー映画祭で<最優秀脚本賞>邦画、初受賞!】 アメリカで圧倒的な支持を受ける、中村文則の原点。