
惨
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だまし合いには勝たねばならぬ! 生き抜くため、守るため、心に巣くう鬼は殺し、裏の顔は見せるまい。 衝撃作『戦国奇譚 首』の作者が、信玄以後の甲信の武将たちの進退を描く。 “その時”決断した武将たち 木曾義昌……義昌は、なぜ武田家を裏切ったか?「木曾谷の証人」 下條頼安……武田家は、なぜ呆気なく敗れ、敵の侵入を許したか?「要らぬ駒」 武田逍遥軒信綱……信玄と信繁の弟・信廉(信綱)は、なぜ自ら武名を傷つけたか?「画龍点睛」 仁科盛信……高遠城に拠らず、城外に討って出た盛信の真意は?「温もりいまだ冷めやらず」 穴山梅雪信君……本能寺の変後、家康は本国に逃げおおせたのに、なぜ梅雪は討たれたか?「表裏者」
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戦国鬼譚 惨
発売日:2012年10月16日
人を欺けば謀られ、人を信じれば殺される。木曾谷の治世をめぐり反目する木曾家当主の義昌と弟の義豊。武田に殉じるか織田へ寝返るか――谷間に常と変らぬ春が訪れたとき、兄弟は慟哭の中で身悶えしなければならなかった。武田家滅亡が招いた鬼哭啾啾を活写し、極点での人間の本性を炙り出した傑作戦国絵巻5編。 「遂に伊東潤が文句のつけようのない傑作をものした」――文芸評論家・縄田一男(講談社文庫) 人を欺けば謀(たばか)られ、人を信じれば殺される。木曾谷(きそだに)の治世をめぐり反目する木曾家当主の義昌と弟の義豊。武田に殉じるか織田へ寝返るか――谷間に常と変わらぬ春が訪れたとき、兄弟は慟哭の中で身悶えしなければならなかった。武田家滅亡が招いた鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)を活写し、極点での人間の本性を炙り出した傑作戦国絵巻5編。 ●木曾谷の証人 ●要らぬ駒 ●画龍点睛 ●温もりいまだ冷めやらず ●表裏者 ※本書は2010年5月に小社より刊行されたものを加筆、修正したものです。