
自動車絶望工場
ジドウシャゼツボウコウジョウ
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働く喜びって、なんだろう。毎日、絶望的に続くベルトコンベア作業の苛酷さ。現代の矛盾の集中的表現としての自動車は、労働の無内容さと人間の解体を満載し、排気ガス、石油資源などの諸問題を前にして、いま大転換を迫られている。自ら季節工として働いた体験を、生きいきと再現した傑作ルポタージュ。
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新装増補版 自動車絶望工場
発売日:2011年09月15日
働く喜びって、何だろう。自動車工場で働きはじめた34歳のぼくを待っていたのは、人間性を奪うほど苛酷で絶望的な仕事だった。考える暇もなく泥のように眠る毎日、悲鳴をあげる身体、辞めていく同僚たち。読みやすい日記形式で「働くこと」の意味を問うルポルタージュの歴史的名作に、最新の情勢を加筆した新装増補版。 (2011年9月、講談社文庫として刊行) 働く喜びって、何だろう。 時代を超えて「働くこと」の意味を考えさせる、ルポルタージュの記念碑的名作。 新たに一章を書下ろし、現代に問う! 働く喜びって、何だろう。自動車工場で働きはじめた34歳のぼくを待っていたのは、人間性を奪うほど苛酷で絶望的な仕事だった。考える暇もなく眠る毎日、悲鳴をあげる身体、辞めていく同僚たち。読みやすい日記形式で「働くこと」の意味を問うルポルタージュの歴史的名作に、最新の情勢を加筆した新装増補版。 『自動車絶望工場』が過去のものになってくれない時代や社会は、確かに不幸である。だが、『自動車絶望工場』を手に取ることのできない時代や社会は、もっともっと不幸なのではないか。――重松清(新装増補版 解説より) ※本書は1973年に現代史出版会から単行本として刊行後、1983年に講談社文庫に収録された『自動車絶望工場―ある季節工の日記―』を改題したものです。 ※新装増補版の刊行に際しては1983年刊の講談社文庫版を底本とし、「補章の補章 キカンコーとハケン」を加筆したほか、新たに著者あとがきと重松清氏の解説を収録しました。