人間は考えるFになる
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人間は考えるFになる

ニンゲンハカンガエルエフニナルF

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哲学・超文系 建築・超理系 絶妙「文理」対談 ここでしか読めない書き下ろし短編小説! ●土屋賢二の小説処女作  「消えたボールペンの謎」 ●森博嗣の異色短編  「そこに論点があるか、あるいは何もないか」 土屋…僕は「何で哲学やるの?」っていつも不思議がられてるんです。「何で万引きした」というのと同じ口調で(笑)。 森……でも、哲学は、「コンクリートやってます」よりはカッコイイですよ。 土屋…えーっ、そうですか? 森……「大学で哲学やってます」ってカッコイイですよ、コンクリートって言ったら、「練ってるの?」って思われますよ。「もういっぱいあるんだから、これ以上作んなくてもいいじゃない」とかね。 土屋…いや、僕そう思ってました。毎日コンクリート混ぜたりしてるのかなあーって。でも、確実に哲学より役に立つでしょ?どんなものでも哲学よりは役に立つんだから(笑)。 森……僕、何が哲学なのかよくわからないものですから、なんとも言えないのですが。でも、少なくとも、哲学って言葉は役に立ってますよね。 土屋…哲学という言葉が? 森……言葉がです。「人生哲学」とか、「あの人は哲学がある」とか、よく使われるじゃありませんか。でも、「あの人は化学がある」とか、「あの人は数学がある」とか、「人生工学」とかって、普通使わないでしょう(笑)。 土屋…たしかに「あの人はコンクリートがない」とも言いませんね(笑)。 ――(本文より)

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人間は考えるFになる
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人間は考えるFになる

発売日:2007年03月15日

文系教授(哲学)・土屋賢二と理系助教授(建築学)・森博嗣。発想も思考も思想も性質もまったく異なる2人が、6回にわたって行ったトークセッション。小説の書き方から大学の不思議、趣味の定義、友人は必要なのかという根源的な問いまでを軽妙かつ神妙に語りつくす。読むと学びたくなる絶妙「文理」対談! (講談社文庫) 超文系と超理系、こんなに違うものなのか!哲学教授と工学助教授。ヴィトゲンシュタインとコンクリート。専門も興味も異なる二人の対談集。土屋賢二の初短編小説も収録した、笑えて読むと元気になる一冊。

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