
風立ちぬ ルウベンスの偽画
カゼタチヌルウベンスノギガ
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生と文学。強くしなやかな精神。堀辰雄の不朽の作品集。 婚約者への愛と、サナトリウムの生活、そして死を描いた名作「風立ちぬ」。著者の文学のテーマともいうべき「楡の木」(「物語の女」の改稿)は、やがて「菜穂子」へと続く……。ぎりぎりの生と文学の美しさと、またその底流を支える強靭な精神。堀辰雄の原点ともいえる作品集。 佐々木基一 清らかな、美しい世界を書くということは、やはり自分の内面に相当強く耐えるものがあったと思います。その耐える力の強さが、(中略)何か人間の根源に触れたみたいな力を感じさせる。そこが堀文学の生命だと思います。それと病気ということとが重なって、生の極限というか、生命の極限の場所でぎりぎりに生きている。――<「昭和の文学 堀辰雄」より> ※本書は、講談社刊『日本現代文学全集・増補改訂版』第76巻(1980年5月)を底本とし、「楡の家」のみは、新潮文庫(1968年11月)を底本としました。
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風立ちぬ ルウベンスの偽画
発売日:2011年12月10日
生と文学。強くしなやかな精神。堀辰雄の不朽の作品集。 婚約者への愛と、サナトリウムの生活、そして死を描いた名作「風立ちぬ」。著者の文学のテーマともいうべき「楡の木」(「物語の女」の改稿)は、やがて「菜穂子」へと続く……。ぎりぎりの生と文学の美しさと、またその底流を支える強靭な精神。堀辰雄の原点ともいえる作品集。 佐々木基一 清らかな、美しい世界を書くということは、やはり自分の内面に相当強く耐えるものがあったと思います。その耐える力の強さが、(中略)何か人間の根源に触れたみたいな力を感じさせる。そこが堀文学の生命だと思います。それと病気ということとが重なって、生の極限というか、生命の極限の場所でぎりぎりに生きている。――<「昭和の文学 堀辰雄」より> ※本書は、講談社刊『日本現代文学全集・増補改訂版』第76巻(1980年5月)を底本とし、「楡の家」のみは、新潮文庫(1968年11月)を底本としました。