たそがれどきに見つけたもの
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たそがれどきに見つけたもの

タソガレドキニミツケタモノ

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もう若くない、まだ若い、そんな複雑な気持ちを抱えた、人生の折り返し地点にきた女と男が抱える様々な問題――家族、仕事、そして恋愛――を切り取る、短編集。「たそがれどきに見つけたもの」「その日、その夜」「末成り」「ホール・ニュー・ワールド」「王子と温泉」「さようなら、妻」 「たそがれどきに見つけたもの」――SNSで高校時代の友だちに久しぶりに再会。彼女はまだ、そのときのことを引きずっているようで。 「その日、その夜」――きむ子は思った。(お尻、出したまま死ぬのはいやだなあ)と。 「末成り」――ちょっと話を盛りすぎちゃったかな……ゼンコ姐さん―内田善子は家に帰って、服を脱ぎ濃いめのメイクを落としながら考える 「ホール・ニュー・ワールド」――コンビニのパート先でちょっと話すようになった朴くんに、淡い恋心を抱く智子。朴くんも、やぶさかではないんじゃないかと思っている。 「王子と温泉」――結婚して、子どもが生まれてから初めてのひとり旅。夫と娘に送り出されて行った先は、贔屓にしている”王子”との温泉ツアーだった。 「さようなら、妻」――1985年、6月。妻と初めてふたりきりで会った日。彼女はあじさい柄のワンピースを着ていた。

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たそがれどきに見つけたもの
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たそがれどきに見つけたもの

発売日:2019年10月16日

人生を八十年とし、それを四で割ってみた。 四は四季の四である。 すると、今年五十のわたしは、秋の真んなかにいた――。 どこにでもある日々が、ここにしかない物語に変わる。 山本周五郎賞受賞&直木賞候補作『平場の月』の著者による、 大人の心に寄り添う、切なく優しい短編集。

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