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縁
ユカリ
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人と人はつながっている。 たとえ、どこの誰だか知らなくても。 2019年本屋大賞第2位『ひと』の俊英、会心作! 「親御さんと、こう、親しすぎるんじゃないかと」 室屋忠仁、38歳。少年サッカークラブでコーチのボランティアをしていたが。 「こんなふうになるからもう無理だってこと」 春日真波、28歳。デート中、鈍い彼氏にきつくあたってしまったら。 「おれなら土下座だってしますけどね」 田村洋造、52歳。25歳の息子が女子高校生と付き合い、その父親に呼び出されて。 「何とかするよ。百万で、いいかな?」 国崎友恵、52歳。息子の就職の口利きのため、お金が必要に。 人は人を傷つける。けれど、予期せぬ「縁」がそれを救うこともある。 地味だからこそ心にしみて、ホッとする。 疲れたときこそ読んでほしい、あたたかな読後感!