わたしの芭蕉
電子あり

わたしの芭蕉 

ワタシノバショウ

マイページに作品情報をお届け!

「芭蕉は美しい日本語の世界に遊ぶ楽しみを私に教えてくれた」。 そう語る加賀乙彦氏は、作家として日本語の表現を、いかに豊かに、簡潔に、美しく磨いてゆくかに砕心してきた。長編作家・加賀乙彦氏が魅了された日本語の美を体現しているのが、十七文字という短い表現法の芭蕉であることが興味深い。 芭蕉の句の、散文の美しさはどのようにしてもたらされたのか。それを三部からなる構成で、具体的にたどってゆく。 第一部では、決定句に至るまでの推敲の跡をたどることで、美しい日本語の探求として俳句の世界を豊かにした事実を示す。 第二部では、推敲よりも、深い愛着の心で自然や人事と交わる芭蕉の姿を見る。 第三部では、芭蕉の人生行路に注目しつつ、俳句をちりばめた紀行や、豊かな俳味を持つ俳文の世界を味わう。 本書は世間に数多ある芭蕉の研究書とは趣旨を異にするものである。加賀乙彦氏が夢中になって読んだ芭蕉の自然を愛でる感性と、美しく奥深い日本語の使い方、その感動を伝え分かち合いたいという気持ちから書かれたものである。

TOPICS

わたしの芭蕉
最新刊情報

わたしの芭蕉

発売日:2022年01月14日

日本語の世界に遊ぶ。 時を超えて探訪する、十七文字の風景――。 生涯で一千近くの句を残した「俳聖」松尾芭蕉。 長年作家として豊かで美しい日本語表現を目指してきた著者は、 芭蕉の簡潔で力強い言葉に魅了された。 日本各地を旅した俳人は、どのように自然を見つめ、会心の表現に辿り着いたのか。 言葉の世界を探訪しながら、人の生き方、老いと死の迎え方を考える名エッセイ。 【文字を大きく、読みやすくしました】

PUBLICATIONS

全2件