檸檬の棘
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檸檬の棘

レモンノトゲ

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孤高のミュージシャン、そして小説家。 魂の最新長編書き下ろし。 「十四歳。私は父を殺すことに決めた」 孤独と怒りを抱えた少女が、崩壊寸前の家族を捨て、 全寮制の中学校へ行くのは圧倒的なひらめきだった。 家を出て行った父と、それを受け止めた母、静かに悲しむ弟。 四人家族の輪から最初に抜けたのは、私。 それでも私は「父親」という存在にいつまでも囚われている。 許せない、苦しい、わかってほしい。 私は「特別な子ども」になりたかったーー。 「この話を書かずに、のうのうと作家人生を送れたら良かったのにーー黒木渚」 4年ぶりフルアルバム「檸檬の棘」同名小説、ついに刊行!

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檸檬の棘
最新刊情報

檸檬の棘

発売日:2022年06月15日

絶縁して10年――。 私はまだ、父に囚われ続けている。 歌手にして作家、唯一無二の才能がはなつ渾身の私小説。 こんなふうに鮮やかに世界を描写する言葉があったのかと、ページを繰るたびに衝撃を受けました。 澄み切った劇薬のような、忘れ難い物語です。――小島慶子(エッセイスト) 挨拶もなく消えた父。「特別な子供」になりたかった十四歳の栞は、父への怒りを拠り所に青春期を過ごす。十年後、父がもう長くないとの連絡が入る。あれだけ囚われ、憎しみ続けた存在が死ぬ――。空虚な現実を前に、栞の胸に去来するものは。鋭利な筆致で心を抉る、歌手にして小説家の異才が放つ魂の私小説。

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