
柳田国男と事件の記録
ヤナギタクニオトジケンノキロク
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ある一家心中事件をめぐって生み出されたいくつかの言説。法の言説と新聞報道。「新四郎さ」そして「山に埋もれたる人生ある事」。事件の季節は入れ替わり、新たな動機が付与される。柳田はその独特の方法をもって何を語ろうとしたのだろうか。事実とは……。そしてその記録が描きだそうとした歴史の意識とは……。本書は、社会記述の方法をめぐるスリリングな論考である。 【目次】 序文 第一章 抽象する視線 1 無方法と内省 2 抽象する視線 3 可変性の形象 4 幻覚の正体 第二章 可視性の場 1 像の記述 2 距離の感覚 3 像のなかに消える女 4 物語のディスクール 第三章 描かれた構図 1 人間の自然 2 ある記録 3 事件の構図 4 文体の可視性 第四章 事件の現場 1 動機の暗転 2 春と秋 3 事件の報道 4 事件の現場と説話空間 5 記述の焦点 註 文献案内 あとがき 索引
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柳田国男と事件の記録
発売日:1995年02月06日
ある一家心中事件をめぐって生み出されたいくつかの言説。法の言説と新聞報道。「新四郎さ」そして「山に埋もれたる人生ある事」。事件の季節は入れ替わり、新たな動機が付与される。柳田はその独特の方法をもって何を語ろうとしたのだろうか。事実とは……。そしてその記録が描きだそうとした歴史の意識とは……。本書は、社会記述の方法をめぐるスリリングな論考である。 【目次】 序文 第一章 抽象する視線 1 無方法と内省 2 抽象する視線 3 可変性の形象 4 幻覚の正体 第二章 可視性の場 1 像の記述 2 距離の感覚 3 像のなかに消える女 4 物語のディスクール 第三章 描かれた構図 1 人間の自然 2 ある記録 3 事件の構図 4 文体の可視性 第四章 事件の現場 1 動機の暗転 2 春と秋 3 事件の報道 4 事件の現場と説話空間 5 記述の焦点 註 文献案内 あとがき 索引