柳田国男と事件の記録

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柳田国男と事件の記録

ヤナギタクニオトジケンノキロク

講談社選書メチエ

ある一家心中事件をめぐって生み出されたいくつかの言説。法の言説と新聞報道。「新四郎さ」そして「山に埋もれたる人生ある事」。事件の季節は入れ替わり、新たな動機が付与される。柳田はその独特の方法をもって何を語ろうとしたのだろうか。事実とは……。そしてその記録が描きだそうとした歴史の意識とは……。本書は、社会記述の方法をめぐるスリリングな論考である。

【目次】
序文
第一章 抽象する視線
1 無方法と内省
2 抽象する視線
3 可変性の形象
4 幻覚の正体
第二章 可視性の場
1 像の記述
2 距離の感覚
3 像のなかに消える女
4 物語のディスクール
第三章 描かれた構図
1 人間の自然
2 ある記録
3 事件の構図
4 文体の可視性
第四章 事件の現場
1 動機の暗転
2 春と秋
3 事件の報道
4 事件の現場と説話空間
5 記述の焦点

文献案内
あとがき
索引


  • 前巻
  • 次巻

目次

序文
第一章 抽象する視線
1 無方法と内省
2 抽象する視線
3 可変性の形象
4 幻覚の正体
第二章 可視性の場
1 像の記述
2 距離の感覚
3 像のなかに消える女
4 物語のディスクール
第三章 描かれた構図
1 人間の自然
2 ある記録
3 事件の構図
4 文体の可視性
第四章 事件の現場
1 動機の暗転
2 春と秋
3 事件の報道
4 事件の現場と説話空間
5 記述の焦点

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あとがき
索引

書誌情報

紙版

発売日

1995年02月06日

ISBN

9784062580403

判型

四六

価格

定価:1,602円(本体1,456円)

通巻番号

40

ページ数

238ページ

シリーズ

講談社選書メチエ

著者紹介

著: 内田 隆三(ウチダ リュウゾウ)

1949年生まれ。東京大学名誉教授。専攻は社会理論、現代社会論。 著書に『消費社会と権力』『さまざまな貧と富』『探偵小説の社会学』『ベースボールの夢』『ロジャー・アクロイドはなぜ殺される?  言語と運命の社会学』『柳田国男と事件の記録』『乱歩と正史 人はなぜ死の夢を見るのか』『国土論』『社会学を学ぶ』(筑摩書房)など多数。 編著に『現代社会と人間への問い』などがある。

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