文芸(単行本)作品一覧

埠頭の風
埠頭の風
著:杉本 苑子,装丁:安彦 勝博,装画:五雲亭 貞秀
文芸(単行本)
シーボルトとお稲の父子の相克を哀切に描く国禁を犯して追放された医師シーボルトは30年振りに来日し、その娘、お稲と対面するが、彼女の表情は硬かった。父子の愛の相克を描く表題作他5編収録の短編集
わたしの京都
わたしの京都
著:渡辺 淳一,装丁:小松 桂士朗,装画:三輪 良平
文芸(単行本)
著者の半生と京都との絆を描く長篇エッセイ初めて京都へ行ったのは、札幌から受験のためはるばる汽車を乗りついで行った時だった。それから30数年、京都の街や女性は、さまざまに作者を誘惑してやまない
彼もまた神の愛でし子か 洲之内徹の生涯
彼もまた神の愛でし子か 洲之内徹の生涯
著:大原 富枝,装丁:中島 かほる
文芸(単行本)
美を見知るひと洲之内徹の生涯のひかりと影洲之内徹こそ,戦後,最もよく美術を理解した人であった.かれはまた三度,芥川賞候補にあげられた人でもあった.洲之内の愛,戦中の特務機関員としての影を描く
反逆(下)
反逆(下)
著:遠藤 周作,装丁:永原 康史
文芸(単行本)
戦いの果てに起きる犠牲者たちの祈りと悲劇。生き残った村重、右近らの残滓としての人生 馬上で光秀はまだ考えていた。迷っていた。自分は今から絶対に取りかえしのつかぬ行動に出ようとしている。いったい、なぜ、危機きわまる乾坤一擲(けんこんいってき)の賭をうとうとする……。なぜ、なぜ。(上さまの……あの顔に……怯えの影を見たい)頭の奥に声がした。信長の細い顔が闇のなかに浮かんだ。
反逆(上)
反逆(上)
著:遠藤 周作,装丁:永原 康史
文芸(単行本)
天才織田信長に仕える弱き者たちの論理と生きざま。村重、光秀、秀吉の心に揺らめく反逆の光 「もう殿は信長さまにも右近さまにもお勝ちになられました」いぶかしげに彼女をみた夫にだしは言葉をつづけた。「たしかに右近さまは殿との約をお破りになった上、信長さまの攻め手に加わられました。しかし殿はその右近さまの人質をお殺しになりませぬ。人として殿は右近さまにお勝ちになりました。
ネクロポリス
ネクロポリス
著:土居 良一,その他:熊谷 博人,装画:青木 隆
文芸(単行本)
北の監獄島に甦るラテンの血!長篇活劇小説恐慌後、世界の監獄島と化したサハリンで報酬目当ての人探しに狂奔するアウトロー達に甦る熱いラテンの血!壮大な構想で活劇小説に新たな地平を拓く書下ろし長篇
倒錯のロンド
倒錯のロンド
著:折原 一,装丁:石川 勝,装画:北見 隆
文芸(単行本)
本格の旗手として期待の新人作家の長篇推理月刊推理新人賞に応募するため420枚の作品を仕上げた山本安雄は、ワープロでの清書を引受けてくれた友人にその原稿を失くされ、奇怪な殺人事件に巻込まれる…
広重殺人事件
広重殺人事件
著:高橋 克彦,装丁:辰巳 四郎,その他:安彦 勝博
文芸(単行本)
浮世絵殺人事件三部作の掉尾を飾る書下ろし「写楽殺人事件」「北斎殺人事件」に続く第三弾。山形県天童市、いわゆる“天童広重”を軸に、豊かな浮世絵知識と快調なストーリー展開で物語は進み意外な結末へ
不倫は家庭の常備薬
不倫は家庭の常備薬
著:田辺 聖子,装丁:山田 靖子,装画:霜田 恵美子
文芸(単行本)
ふんわりとフリン7態,ニヤニヤ連作短篇集不倫は重すぎてできない,浮気なら……中年女と中・高年紳士のフリン7態を,ふんわりと関西弁でユ-モアにまぶして描く極健全印の連作短篇集.
Vの悲劇
Vの悲劇
著:阿刀田 高,装丁:安彦 勝博
文芸(単行本)
小説の名手が挑む異色の書下ろし長編推理。那須高原のコテージに逢引に出かけた安津子は、愛人の死体を発見する。幸福な家庭に安住できない多感な人妻安津子を冷やかに見詰める弥生の存在。Vの悲劇とは!
魔都-恐怖仮面之巻
魔都-恐怖仮面之巻
著:栗本 薫,装丁:安彦 勝博,装画:木原 敏江
文芸(単行本)
名探偵武智小五郎登場! レトロ感覚の巨篇売れないミステリー作家・武智小五郎がタイムスリップしたのは明治47年の帝都。そこでは恐怖仮面による猟奇的な殺人事件が頻発していた……。
十津川警部の対決
十津川警部の対決
著:西村 京太郎,装丁:辰巳 四郎
文芸(単行本)
巨額の脱税資金を狙う五人組と十津川の対決車の事故で転落死した男の手帳から重大な事実が判明した。この男は銀行襲撃の主謀だったのだ。次のターゲットは脱税で溜め込んだパチンコ店の金だと分ったが……
ファウスト殺人事件
ファウスト殺人事件
著:斎藤 栄,装丁:安彦 勝博
文芸(単行本)
死体の傍のファウストの詞は何を伝えるのか死体の傍にあったファウストの詞は明らかなダイイングメッセージだった。日美子の追及にこのメッセージは、予想もしない犯人像を浮き彫りにしていったのだ……。
会社の友
会社の友
著:中井 良平,装丁:熊谷 博人
文芸(単行本)
転身、人身事故。企業の中の友情を描く長篇第一回日経経済小説賞受賞者による書下ろし長篇小説。企業のプロジェクトが進行してゆく過程で、ひとりひとりのサラリーマンが感じる感情の起伏を鮮やかに描く。
氷夢
氷夢
著:田久保 英夫,装丁:山岸 義明,装画:カンディンスキー「褐色の上の赤」
文芸(単行本)
短篇小説の名手の円熟を示す純文学秀作集。文芸同人誌にたずさわり、自らの文学的出発を予感する主人公の意識にうかび上がる亡き兄の〔思い残した夢〕への思いを描きながら、新劇女優との愛の行末を追う。
断然欠席
断然欠席
著:阿川 弘之,装丁:大泉 拓
文芸(単行本)
「桃の宿」「大ぼけ小ぼけ」に続く随筆集。独特のユーモアと、文章の冴えで知られる著者の、「私の履歴書」「北斗星1号試乗記」「安土考――私小説風仮名遣ひ論」「磯田光一納骨式挨拶」など珠玉の随筆集
浄土
浄土
著:森 敦,装丁:司 修
文芸(単行本)
月山・われ逝くもののごとく、に続く短篇集名作『月山』、野間文芸賞受賞の『われ逝くもののごとく』と三部作をなす短篇集。著者の死生観が色濃い最近作短篇三篇と、『月山』以前に書かれた短篇二作収録。
探究(2)
探究(2)
著:柄谷 行人,装丁:山岸 義明
文芸(単行本)
探究1に続く,柄谷理論の跳躍的総集篇. 言語表現のたとえば固有名については,その関係の偶然性を問い,マルクスの価値形態(貨幣形態)の商品のあり方から,ラッセル,ライプニッツまでその検索は及ぶ
灰左様なら
灰左様なら
著:村松 友視,装丁:原田 維夫
文芸(単行本)
劇作者十返舎一九の謎に満ちた生涯を追う!怪談噺の祖たらんとする林家正蔵は、人形師目吉と組んで新趣向を模索するうちに、当代一の流行作家十返舎一九の謎の足跡に心ひかれる。その正蔵のこだわりは…!
波太郎放浪記
波太郎放浪記
著:高橋 治,装丁:熊谷 博人,装画:村上 豊
文芸(単行本)
美女と魚群を追う鯛釣り名人・波太郎の冒険富豪ゲ-ブルにアワビの刺身を食わせるため、アメリカ西海岸の海にもぐる波太郎の活躍.キャロル、沖野暁子とのラブ・アフェアを混じえて描く、爽やかな青春小説