講談社文庫作品一覧

沈黙のエール
沈黙のエール
著:横関 大
講談社文庫
「家族だから、言えなかった」最後に明かされる真実に、あなたは涙する。修行中のパティシエ、里菜。七日後にフランス留学を控えた彼女の元を一人の少年が訪れる。遠い親戚だという彼が現れた夜、父が殺され、実家の洋菓子店が火事になった。警察は素行不良の里菜の兄に疑いを向けるが、そのとき第二の殺人が起きる。すべての始まりは十年前。大切だからこそ生まれる家族の秘密。 「家族だから、言えなかった」 最後に明かされる真実に、あなたは涙する。 号泣ミステリーの大本命! 修行中のパティシエ、里菜。七日後にフランス留学を控えた彼女の元を一人の少年が訪れる。遠い親戚だという彼が現れた夜、父が殺され、実家の洋菓子店が火事になった。警察は素行不良の里菜の兄に疑いを向けるが、そのとき第二の殺人が起きる。すべての始まりは十年前。大切だからこそ生まれる家族の秘密。 2つの殺人と、1つの火事。 すべてはひとつの糸で繋がっている。 10年前、父と姉は、私に何を残したのか。 温かくて、爽やか。新世代のミステリー作家、登場!
電子あり
論理爆弾
論理爆弾
著:有栖川 有栖
講談社文庫
落人伝説の村を襲う連続殺人! とんでもない事態に遭遇した17歳の探偵・空閑純。彼女の一途な思いが、真実にたどりつく鍵となる。すべての探偵行為を禁止する法律が成立した日本で、探偵を目指す純は、失踪した母親が消息を絶った九州の深影村を訪れる。そこで母の手がかりを見つけた矢先に隣村でテロが起き、村に通じるトンネルが破壊される。孤立した村で連続殺人事件が発生し、純は探偵として恐るべき狂気と対峙する。
電子あり
神宮の奇跡
神宮の奇跡
著:門田 隆将
講談社文庫
奇跡といわれた日本の戦後復興と高度成長。その理由は「昭和33年」に凝縮されていた。この年ただ一度の東都大学野球リーグ一部優勝を遂げた、学習院大学硬式野球部。戦禍で家族を失い、恵まれぬ境遇の選手たちを支えたのは、創意工夫と不屈の魂だった。そして大学野球の奇跡を観客席で見届けた皇太子殿下にも、ひとつの奇跡が起きていた。昭和の時代を描き切ったノンフィクション作家、門田隆将の〈野球三部作〉ここに完結!
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百年の記憶 哀しみを刻む石
百年の記憶 哀しみを刻む石
著:三木 笙子
講談社文庫
神隠し伝説が残る田舎町の高校に転校してきた久守徹は、天狗と呼ばれ人に遠巻きにされる孤高の少年・野見大地に誘われ廃部寸前の地学部に入部する。風のようにあらわれ石と戯れる大地に徹は惹かれるが、大地にはまだ誰にも明かせない秘密があった。それは人の記憶を内にとどめ後世に伝える「決壊石」の不思議だ。大地は初めてその秘密を徹に打ち明ける……。  記憶を刻む不思議な石が、転校生の徹と孤独者の大地を結びつけた。死んだ祖父が大昔に交わした約束の人を待ち続ける大地と、そんな軛から大地を解放したいと願う徹。しかし、石の記憶が照らし出したのは大地と徹の先祖の哀しい出来事だった。美しく切ないファンタジック・ストーリー。  神隠し伝説が残る田舎町の高校に転校してきた久守徹は、天狗と呼ばれ人に遠巻きにされる孤高の少年・野見大地に誘われ廃部寸前の地学部に入部する。風のようにあらわれ石と戯れる大地に徹は惹かれるが、大地にはまだ誰にも明かせない秘密があった。それは人の記憶を内にとどめ後世に伝える「決壊石」の不思議だ。大地は初めてその秘密を徹に打ち明ける……。  水晶、瑪瑙、琥珀―妖しく美しい輝きの鉱物が過去の真実を照らし出す。そして判った驚愕の出来事とは?
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ついてくるもの
ついてくるもの
著:三津田 信三
講談社文庫
実話怪談の姿をした七つの怪異譚が、あなたを戦慄の世界へ連れていく。薄気味の悪い男が語る夜毎の恐怖(「夢の家」)、廃屋から人形を持ち帰ってしまった私の身の上に次々と……(「ついてくるもの」)、同居人の部屋から聞こえる無気味な物音の正体は……(「ルームシェアの怪」)。“取り憑かれる”ホラー短編集。 いつのまにか……恐ろしい何かに取り囲まれる。 厳選の三津田信三恐怖譚降臨! ホラー短篇集。表題作ほか6編を収録。 実話怪談の姿をした七つの怪異譚が、あなたを戦慄の世界へ連れていく。薄気味の悪い男が語る夜毎の恐怖(「夢の家」)、廃屋から人形を持ち帰ってしまった私の身の上に次々と……(「ついてくるもの」)、同居人の部屋から聞こえる無気味な物音の正体は……(「ルームシェアの怪」)。“取り憑かれる”ホラー短編集。
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禁止リスト(下)
禁止リスト(下)
著:コーティ・ザン,訳:三角 和代
講談社文庫
心離れてしまった仲間たちと、ジャックの足跡を追い始めたセアラ。教鞭をとっていた大学、通っていたSMバー、ジャックの妻シルヴィアの住まいとアラバマの故郷、仲間たちが心を壊された場所、「あの地下室」以外のすべての場所へ。その間にもジャックと一味からは追撃が止まらない。身と心を擦り減らしながら、親友の遺体を取り戻したい一心で闘うセアラ。そして至った事件の根源の場所で、彼女は衝撃の事実と向き合う。
窓ぎわのトットちゃん 新組版
窓ぎわのトットちゃん 新組版
著:黒柳 徹子
講談社文庫
戦後最大のベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』。単行本、文庫、絵本の国内の累計は800万部! 世界じゅうで愛読されています。本書はその新組版。字が大きく絵も鮮やかになりました!トットちゃんがユニークな教育のトモエ学園で、友達とのびのび成長していく自伝的物語。深い愛情で子どもたちの個性を伸ばしていった校長先生が、トットちゃんに言い続けた言葉「きみは、本当は、いい子なんだよ」は、今も黒柳徹子さんの宝物です。
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わんぱく天国
わんぱく天国
著:佐藤 さとる,絵:村上 勉
講談社文庫
戦争の影がせまる昭和10年代、横須賀にある「天国」のような塚山公園は、最高の遊び場だった。違う地域に住む少年たちは「天国」を巡り敵対していたが、めんこ対決をきっかけに、ひとつの目的に向かって走り始める。それは、大ブームだった一銭飛行機をみんなでつくること。しかも「ヒトの乗れる一銭飛行機をつくろうぜ!」というものだ。子どもたちの「遊び」が文と絵で甦り、戦争についても考えさせられる自伝的名作。 戦争の影がせまる昭和10年代、横須賀にある「天国」のような塚山公園は、「按針塚」と呼ばれる、子どもたちの最高の遊び場だった。さくらの明所でもあり、軍港を見下ろす風景も素晴らしい。公園をはさみちょうど逆の地域「柿の谷」と「西吉倉」で、それぞれに住む少年たちは、この「天国」を巡り敵対していた。そしてがき大将を中心とし、その敵対は海洋少年団で学んだ知識を生かした「戦いごっこ」に発展する。 しかし盛大なるめんこ対決をきっかけに、「柿の谷」と「西吉倉」は一気に仲間となる。そしてひとつの目的に向かって走り始める。それは、大ブームだった一銭飛行機をみんなでつくること。しかも「ヒトの乗れる一銭飛行機をつくろうぜ!」というものだ。 大きな飛行機どころか、人が乗る飛行機? 小学生が作るころができるのか、それは飛ぶのか、誰が乗るのか――?  子どもたちの「遊び」が佐藤さとるの文と村上勉の絵で甦り、リアルな遊びの技術も再現。戦争についても深く考えさせられる自伝的名作。
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女薫の旅 背徳の純心
女薫の旅 背徳の純心
著:神崎 京介
講談社文庫
受験勉強の最中の十二月、帰宅途中で中学時代の先生に声をかけられた大地。一度は別れたものの思い切って追いかけた大地の願いが通じてか、観光ホテルのデイユースを利用して二人きりに。教え子との初めての体験に恥じらう先生は次第に……。クリスマスにも思いもかけない波乱の展開が。〈文庫オリジナル〉
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棟居刑事の復讐
棟居刑事の復讐
著:森村 誠一
講談社文庫
何度事件を解決しても、惨殺された妻子は戻ってこない。それでも社会悪に立ち向かう刑事、棟居弘一良。同僚の横渡刑事が帰路、女性を助けようとして刺殺された。新宿のホテルの駐車場では女性の死体が発見される。同僚の復讐を誓う棟居たちは、大物政治家の女婿になろうとする人気画家の大江雅弘に行き当たる。過去を消し去って野望を実現しようとする青年が、事件の鍵を握っているのか、それとも!? 森村ミステリーの真骨頂。
電子あり
新装版 検察捜査
新装版 検察捜査
著:中嶋 博行
講談社文庫
横浜地検の検察官、岩崎紀美子の最初の事件。日弁連の大物弁護士西垣文雄が横浜の自宅で惨殺された。西垣が恨みを買いそうな案件を調べる岩崎は、背後の闇の深さに直面する。検察庁と日弁連の確執、組織の軋轢……そして東京地検が日弁連に強制捜査に入る事態に発展。孤軍奮戦の若い岩崎にも、脅迫者の影が迫る。日本にもスケールの大きい本格リーガル小説が誕生したと絶賛された乱歩賞受賞作、読みやすい新装版化! 大物弁護士西垣文雄が横浜の自宅で惨殺された。首や手足はねじ曲げられ、顔は激痛にゆがんでいた。検察官不足の背景もあり、事件の担当検事となった横浜地検の検察官岩崎紀美子は、恨みを買いそうな西垣の手がけた案件を調べていくうちに、資金繰りで追い込まれた産廃処理業者の社長自殺の事件にいきあたる。だが、事件の闇は深かった。検察庁と日弁連の確執とそれぞれの組織の主導権争い、その影が西垣事件の背後に見え隠れする。そして東京地検が日弁連に強制捜査に踏み込むという騒然とする事態に進展。上司の理解も得られず孤軍奮戦の岩崎には、脅迫者が迫る……。現役弁護士が、法曹界の闇に踏み込み、将来を予見したと評判を呼んだ江戸川乱歩賞受賞の本格リーガル・サスペンス、新装版で登場!
電子あり
新装版 猟人日記
新装版 猟人日記
著:戸川 昌子
講談社文庫
「絶えず我が腕の中でわななけり」美しい妻をもちながら、街で女を漁る男は〈征服〉の記録を残していた。ところが新しい獲物を射止めると、昔の相手が殺される事件が続発。死体のある部屋に閉じ込められた挙げ句、逃げ帰ったアパートからは秘密の日記が消えていた。鮮やかな結末が衝撃的な本格ミステリーの傑作!
電子あり
東海林さだお選「クッキングパパ」のこれが食べたい!
東海林さだお選「クッキングパパ」のこれが食べたい!
著:うえやま とち,編:東海林 さだお
講談社文庫
家族・同僚思いで人情家の営業マン・荒岩一味の料理をショージ君がとことん味わう! 実用的でありながら大胆不敵、奇想天外な料理に思わず目からウロコが落ちる!! 「読んで面白く、作って楽しそう」な逸品は何か。詳細なレシピも満載。連載開始から30年、約1300食から選び抜いた幸せいっぱいのグルメ漫画!
天翔る
天翔る
著:村山 由佳
講談社文庫
札幌に住む看護婦の貴子は、学校に行けなくなった11歳の少女、まりもと知り合う。自分が通う牧場(ランチ)にまりもを誘うが、そこで待っていたのは、風変わりな牧場主と、エンデュランスという乗馬耐久競技だった。馬をいたわりながら、野山にめぐらされたルートをたどり、長距離を翔けぬける。競技に魅せられた者たちだけが見ることのできる世界とは? それぞれに喪失感を抱えた男女たちが生きることに向き合っていく感動作。
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覇帝フビライ 世界支配の野望
覇帝フビライ 世界支配の野望
著:小前 亮
講談社文庫
「欠点よりも長所を、失敗よりも功績を見よ」。この信条に基づきフビライは漢族、ウイグル人、ムスリムまで異なる民族を能力重視で登用、史上最大の帝国を築く。歴代皇帝が制圧できなかった南宋を慎重かつ果断に攻める戦略は圧巻!ユーラシアの陸と海の道を統合、世界を支配した覇帝の生涯を壮快に描く歴史長編。
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ムーミン谷 春のノート
ムーミン谷 春のノート
絵:トーベ・ヤンソン
講談社文庫
春の行事、家事、食材、遊び、「季節の備忘録」に。 春の詩、俳句、短歌、ことば、もの、「自分だけの小さな歳時記」に。 春の約3か月間、毎日1ページ、出来事を綴る「日記帳」に。 小さなサイズと白いページは、旅先で押す「スタンプ帳」や「小さなスケッチブック」としても最適です。 使い方はあなた次第! 巻末にはムーミン谷の物語に出てくる、おぼえておきたいフィンランド語もちょっぴり紹介。 ムーミンの作者トーベ・ヤンソンは、日記や記録ノートにさまざまなことを書き綴っていました。 あなたもこのノートを〈春〉でいっぱいにしてください。
ムーミン谷 冬のノート
ムーミン谷 冬のノート
絵:トーベ・ヤンソン
講談社文庫
冬の行事、家事、食材、遊び、「季節の備忘録」に。 冬の詩、俳句、短歌、ことば、もの、「自分だけの小さな歳時記」に。 冬の約3か月間、毎日1ページ、出来事を綴る「日記帳」に。 小さなサイズと白いページは、旅先で押す「スタンプ帳」や「小さなスケッチブック」としても最適です。 使い方はあなた次第! 巻末にはムーミン谷の物語に出てくる、おぼえておきたいフィンランド語もちょっぴり紹介。 ムーミンの作者トーベ・ヤンソンは、日記や記録ノートにさまざまなことを書き綴っていました。 あなたもこのノートを〈冬〉でいっぱいにしてください。
ムーミン谷 秋のノート
ムーミン谷 秋のノート
絵:トーベ・ヤンソン
講談社文庫
秋の行事、家事、食材、遊び、「季節の備忘録」に。 秋の詩、俳句、短歌、ことば、もの、「自分だけの小さな歳時記」に。 秋の約3か月間、毎日1ページ、出来事を綴る「日記帳」に。 小さなサイズと白いページは、旅先で押す「スタンプ帳」や「小さなスケッチブック」としても最適です。 使い方はあなた次第! 巻末にはムーミン谷の物語に出てくる、おぼえておきたいフィンランド語もちょっぴり紹介。 ムーミンの作者トーベ・ヤンソンは、日記や記録ノートにさまざまなことを書き綴っていました。 あなたもこのノートを〈秋〉でいっぱいにしてください。
万病が治る! 20歳若返る! かんたん「1日1食」!!
万病が治る! 20歳若返る! かんたん「1日1食」!!
著:船瀬 俊介
講談社文庫
1日1食(超少食)にすると、メタボも解消しスリムに変身!免疫力がぐ~んとUPするので、体調が良くなり病気も治って健康に!不妊にも嬉しい効果があり、その上、若返る! この嬉しい“奇跡”がなぜ起こるのか?その多くの実例や断食、ヨガの教え、東洋医学の知識などを紹介しつつ、そのメカニズムをわかりやすく解説。とは言っても1日1食なんてという人のために、段階的に減らす方法も伝授。ラク~に楽しくファスティング!
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言霊たちの反乱
言霊たちの反乱
著:深水 黎一郎
講談社文庫
『最後のトリック』を上回る問題作!  犯人は、あなたの「言霊」?  平和な休日、婚約者が突然怒り狂う。路上では外国人に殴られ、ファミレスでは麻薬取引現場に遭遇。ついには凶悪テロの首謀者として手配される。原因は全て言葉の聞き間違いと勘違いだった。いにしえの人々が崇敬し畏怖した言葉に宿る「霊力」が現代人を陥れようとしているのか? 驚愕の言葉トリック・ミステリに震えよ!〔『言霊たちの夜』を改題。〕 『最後のトリック』を上回る超問題作!  犯人は、あなたの「言霊」? ―日本推理作家協会賞受賞第一作― 平和な休日、婚約者が突然怒り狂う。路上では外国人に殴られ、ファミレスでは麻薬取引現場に遭遇。ついには凶悪テロの首謀者として手配される羽目に。原因は全て言葉の聞き間違いと勘違いだった。いにしえの人々が崇敬し畏怖した言葉に宿る「霊力」が現代人を陥れようとしているのか? 驚愕の言葉トリック・ミステリに震えよ! 相手に伝わっている、とばかり思っていたのに、実は伝わっていなかった、理解されていなかった、と残念に感じる経験は珍しいものではない。(中略) 自分の心の中を完全に相手に伝えることは不可能で、それが言葉の限界なのだ。 作者はその限界を本書で衝いている。 (文芸評論家・中辻理夫―解説より) 〔『言霊たちの夜』を改題しました。〕
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