講談社文庫作品一覧

憂鬱なハスビーン
講談社文庫
東大卒、有名企業に就職し、弁護士の夫を持つ29歳の私。結婚して仕事は辞めたけれど、優しい夫と安定した生活がある。なのになぜこんなに腹が立つんだろう? ある日再会した、かつて神童と呼ばれた同級生。その話に動揺した私は、まだ自分に何かを期待しているのだろうか。(講談社文庫)
第49回群像新人賞受賞作
優越感と劣等感。プライドの高さと自信のなさに、私はいまだ、戸惑っている。
ハスビーン【Has been】
1.一発屋
2.かつては何者かだったヤツ、そしてもう終わってしまったヤツ
女性の揺らぎ、不安、そして明るさを描く注目作家のデビュー作!
東大卒、大手企業就職――そして退社。私は何でも持っているはずなのに。何が足りない? 何が欲しい? 何が不満? 私は私に、まだ期待しているのだろうか。
東大卒、有名企業に就職し、弁護士の夫を持つ29歳の私。結婚して仕事は辞めたけれど、優しい夫と安定した生活がある。なのになぜこんなに腹が立つんだろう? ある日再会した、かつて神童と呼ばれた同級生。その話に動揺した私は、まだ自分に何かを期待しているのだろうか。

気になり飯 うまうまノート(2)
講談社文庫
ムロイのうまい帳、公開! 「食べることが大好き」な女優が、美味なる出会いを愉快に綴る。お店情報も要チェック。カラーイラスト・写真付き。「おいし~い」がたっぷりーー「芸能界きっての食いしん坊女優」ムロイの行く先に美味あり。安ウマ中華、ビーフコロッケ、ホテルの極上モーニングから、だし茶漬けまで、ムロイがお腹の底から狂喜した「うまうま」を一挙公開。気取らない食べっぷりがアッパレ! 読むと元気になる口福のおすそわけ。お店情報付き。<文庫オリジナル>

ジョナさん
講談社文庫
毎週日曜、死んだおじいちゃんの愛犬と公園へ行く。これが高校2年、チャコの習慣だ。しかしのどかな風景とは裏腹に頭の中は悩みでいっぱい。大学受験、親友との大喧嘩、そしてバラバラな家族。青春まっただ中って感じだけど当人は息苦しいことこの上ない。そしてさらにチャコは出逢ってしまう――恋に。
「私はこれからどんな大人になるんだろう」って。
高校2年。いちばん焦って、いちばん恋して、いちばん輝くころ。そして、いちばん考えるんだ。
のどかだけど、好きじゃないと思っていた。受験とか、親友トキコの「大学行かない宣言」とか。いろいろ考えながら飼い犬のギバちゃんと眺める公園。そんなうんざりしていたこの風景が、急に違って見えるんだ。あの人が来ると。――恋ってすごい。
毎週日曜、死んだおじいちゃんの愛犬と公園へ行く。これが高校2年、チャコの習慣だ。しかしのどかな風景とは裏腹に頭の中は悩みでいっぱい。大学受験、親友との大喧嘩、そしてバラバラな家族。青春まっただ中って感じだけど当人は息苦しいことこの上ない。そしてさらにチャコは出逢ってしまう――恋に。

平成関東大震災 いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった
講談社文庫
突如として起こった大地震。新宿で震災に直面した平凡なサラリーマン・西谷久太郎は、家族に会いたいが一心で大混乱に陥った首都を横断する。生きていれば必ず道は見つかる。次から次へと襲いかかる災厄を乗り越え、ついに自宅にたどり着いた西谷が手にしたものは――。実用情報も満載したシミュレーション小説。(講談社文庫)
突然の大地震! 生き延びることができるか営業職の西谷久太郎を襲った大地震。震源は東京湾北部、マグニチュード7.3。高層ビルのエレベーターに閉じこめられようやく脱出した西谷が目にしたものとは。

BBB ビーサン!! 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅
講談社文庫
フットボールを巡る、愉快で情熱的な旅! 「モーニング」の連載エッセイが待望の文庫化! ーーユースでプロを目指していた男は、スポーツライターとなり、世界各国のフットボールを巡る。向かったのは、南アフリカ、ブラジル、スペインなど、海外でも予算は毎回15万円。時に、草サッカーに乱入し、地元の人たちと応援に盛り上がり、時に、ビールを酌み交わす。愉快な人間たちとの交流を描いた痛快旅行記。
◎「なんというギラギラのでっかいエネルギーだあ!」<椎名誠>

天才 柳沢教授の生活 ベスト盤 The Red Side
講談社文庫
感動はいつも熱くて、静か。
世界に心をふるわせる、短編13話を収録。
1988年から「モーニング」誌に連載された全211話からの傑作選。初めて読むあなたにも、ずっと読んでくれていたあなたにも。
Y大経済学部教授、柳沢良則。道路は右端を歩き、横断歩道以外で道を渡らない。安くてうまい“さんま”のためなら、足を棒にしても歩きつづける。本書は、道路交通法を遵守し、自由経済の法則に忠実な学者の、克明で愉快な記録である。1988年以来「モーニング」に掲載された200話以上から選りぬいた素敵な13編。

天才 柳沢教授の生活 ベスト盤 The Blue Side
講談社文庫
心、飛翔する。胸、おどる。
人間を知れば知るほど嬉しくなる、短編13話を収録。
1988年から「モーニング」誌に連載された全211話からの傑作選。初めて読むあなたにも、ずっと読んでくれていたあなたにも。
Y大経済学部教授、柳沢良則。道路は右端を歩き、横断歩道以外で道を渡らない。安くてうまい“さんま”のためなら、足を棒にしても歩きつづける。本書は、道路交通法を遵守し、自由経済の法則に忠実な学者の、克明で愉快な記録である。1988年以来「モーニング」に掲載された200話以上から選りぬいた珠玉の13編。

新装版 オレンジの壺(下)
講談社文庫
大戦間のパリで愛し合った女性を喪った祖父の、歴史の闇の奥に葬られた真実が明らかになる。
佐和子の祖父と愛し合い、身ごもった女性と子供の消息は? 同行の滝井の行動力もあって当時の関係者の重い口から生き証人の女性の存在を聞き出し、エジプト・アスワンへ。次第に姿を現していく諜報戦の真実と祖父の葛藤。その足跡をたどる旅の果てに佐和子が受け止めたものは。幸福の意味を問う傑作長編。

新装版 オレンジの壺(上)
講談社文庫
元夫の言葉に傷ついて落ち込む佐和子に転機をもたらしたのは、祖父の遺した日記だった――。
結婚生活が破綻して落ち込む佐和子を励まそうと、父親は事業を始めるように勧める。そのとき、家業の創業者である祖父が彼女に遺した日記のことを思い出す。弁護士が永らく保管していた日記から、大戦間に渡欧して奮闘する日々が甦る。祖父の真意もわからないまま佐和子は生きる糧を求めてパリへ向かう。

黒髪
講談社文庫

伊坂幸太郎選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎005
講談社文庫
伊坂幸太郎が独自の視点で選ぶ味わい深いアンソロジー!
1970年代、1980年代、1990年代の短編ミステリーから、人気作家がベスト・オブ・ベストをセレクトするアンソロジーの第5弾。今回の選者は伊坂幸太郎。“お気に入り”の8作品を選び、収録順も決定。時代を超えて愛される傑作の数々を読み進めれば、ミステリーの新たな世界が見えてくる。巻末には選者による解説も収録。

センゴク兄弟
講談社文庫
「戦国」を新たな局面から描く! 人気コミック『センゴク』もうひとつのストーリー。
嫡男・新八郎久勝を追い出す形で、美濃仙石家の家督を継ぐことになった権兵衛秀久。それは、信長率いる織田家と、龍興が君臨する斎藤家の勢力争いを受け、田舎領主が生き残るためにとられた苦肉の策だった。情愛の絆で結ばれた兄弟が辿る運命とは!? 人気連載コミック『センゴク』から生まれた、痛快戦国小説!
〇戦国という非情な時代の中で、家と土地を守って生きねばならない。(中略)そんな権兵衛の生き方に“ひどく愛おしい気分”を抱いた――<解説より>

言い寄る
講談社文庫
160万人が愛した女主人公(ヒロイン)乃里子が帰って来た! 乃里子、31歳。フリーのデザイナー、画家。自由な1人暮らし。金持ちの色男・剛、趣味人の渋い中年男・水野など、いい男たちに言い寄られ、恋も仕事も楽しんでいる。しかし、痛いくらい愛してる五郎にだけは、どうしても言い寄れない……。乃里子フリークが続出した、田辺恋愛小説の最高傑作。

明香ちゃんの心臓 東京女子医大病院事件
講談社文庫
医師になることを夢見た12歳の少女が、名門病院の心臓手術で命を落とした。手術のデータは改竄され、両親に真実は伝えられなかった――。「よい医療」とは何か。患者側と医療側が互いの溝を埋めるべく歩み寄り、病院改革、医療改革の第1歩を踏み出した、試みと知見の記録。
講談社ノンフィクション賞受賞作!
1人の少女の死がこじ開けた医療事故という「パンドラの箱」。
医師になることを夢見た12歳の少女が、名門病院の心臓手術で命を落とした。手術のデータは改竄され、両親に真実は伝えられなかった――。「よい医療」とは何か。患者側と医療側が互いの溝を埋めるべく歩み寄り、病院改革、医療改革の第1歩を踏み出した、試みと知見の記録。

エネルギー(下)
講談社文庫
高騰する石油市場で蠢く投資銀行とヘッジファンド
エネルギー・デリバティブで中国企業をカモれ!
プーチンが、サハリン巨大ガス田開発の予算超過に激怒。クレムリンの攻撃犬と呼ばれるロシア人官僚や石油メジャーに恨みを抱く英国人父子の介在で、プロジェクトは窮地に。トーニチを辞した亀岡はイランの「日の丸油田」を救おうと奔走する。政治と市場に翻弄される男たちの野望と挫折を描く、大河経済小説。
※この作品は2008年9月に日経BP社から刊行されたものです。

エネルギー(中)
講談社文庫
誰が日本のエネルギーを確保するのか?
商社マンたちが挑む、サハリンLNGと中東原油
サハリン巨大ガス田開発のパイプライン入札が始まった。しかし、プロジェクトは、環境保護団体やロシア国民の反対運動に直面する。原油価格は天井知らずに高騰し、秋月の術中に嵌った中国系燃料商社の損失は雪だるま式に膨らむ。一方、イランの「日の丸油田」は、米国の対イラン制裁の荒波に直撃される。
※この作品は2008年9月に日経BP社から刊行されたものです。

エネルギー(上)
講談社文庫
国際経済小説の旗手による資源ビジネスの最前線
石油の一滴は、血の一滴か、それとも市場の玩具なのか!
大手商社・五井商事の金沢明彦は、イラクで原油取引の交渉中、サハリンの巨大ガス田開発へ異動を命じられる。下位商社トーニチ役員の亀岡吾郎は、通産官僚と結託してイランの「日の丸油田」をブチ上げ、米系投資銀の秋月修二はエネルギー・デリバティブで中国企業をカモろうと企む。国際資源ビジネス最前線。
※この作品は2008年9月に日経BP社から刊行されたものです。

フェイク 疑惑
講談社文庫
音楽スタジオ。真夜中の殺人。業界、捜査陣、裏社会が交錯する!!
アーティストのアルバム制作現場で何が起こったのか。80年代の音楽業界。人間模様はめくるめく!!
大物ポップス歌手のアルバム制作現場。深夜に及んだレコーディングが終わった時、1人の男が殺されていた。居合わせたのは5人。その1人、ミキサーの田所は事件の鍵を握る者として苦境に立つ。犯人を執拗に追う警察と闇の力。音楽業界を舞台にしたドラマティックストーリー。
※この作品は「ビッグミュージック」1982年7月号から1983年4月号に連載された『インフィニティ』を改題、1983年11月『レコーディング殺人事件』として講談社ノベルスから刊行されたものを、再び改題したものです。

恋するフェルメール 37作品への旅
講談社文庫
ボストンではじめてフェルメールを見ようと訪ねた美術館では、<合奏>は盗まれていた! 1990年に始まった世界各地の作品を訪ね歩く旅に、新たにフェルメール作と認定された<ヴァージナルの前に座る若い女>が加わった。絵の具によって描かれた光に魅了され、絵と向き合う歓びがあふれるエッセイ集。
キャンバスに写しとられた光を求めて、フェルメールに会いに行く――
ボストンではじめてフェルメールを見ようと訪ねた美術館では、<合奏>は盗まれていた! 1990年に始まった世界各地の作品を訪ね歩く旅に、新たにフェルメール作と認定された<ヴァージナルの前に座る若い女>が加わった。絵の具によって描かれた光に魅了され、絵と向き合う歓びがあふれるエッセイ集。
※この作品は、2007年7月に白水社より刊行されたものです。

密命副検事
講談社文庫
三つ巴の内部対立にひとり立ち向かう男
検察内部の死闘に巻き込まれた副検事の活躍!
『刑事長(デカチョウ)』シリーズがロングヒット!
組織権力を地道に描き続ける著者が贈る新感覚・検察小説!
“鵺 のような存在”とも称される検察庁副検事――。司法試験崩れで現職に就きながら、氷室鋭太は自らの仕事に誇りを持ち、いつか検事になる日を夢見ていた。突然最高検への異動を命じられた鋭太は、引き換えに「関空建設絡みの汚職を調査せよ」との密命を受ける。検察の裏面史にも鋭く切り込んだ新感覚小説!