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水とはなにか
ミズトハナニカミクロニミタソノフルマイ
- 著: 上平 恒

水は特殊な物質である!
水素と酸素からなる最も単純な化合物――水は、そのなじみの深さの割には特殊な物質だといえる。液体(水)の方が固体(氷)よりも密度が大きいこと、4℃で最大密度になること、物を溶かす能力がいちばんあること、表面張力がきわめて大きいことなど決して常識的な物質ではない。意外にも、水や氷の構造が本当の意味で理解できるようになったのはつい最近のことである。また、これら水の構造の解明によって、生命の営みがいかに水の様々な性質に負っているかがわかってきたのである。
目次
1 分子レベルで見た気体、液体、固体
2 水の構造をさぐる
3 水溶液の構造
4 界面と水
5 生体内の水
6 麻酔と温度
7 低温生物学
書誌情報
紙版
発売日
1977年10月26日
ISBN
9784061179356
判型
新書
価格
定価:902円(本体820円)
通巻番号
335
ページ数
202ページ
シリーズ
ブルーバックス