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イスラ-ムとは何か
イスラームトハナニカソノシュウキョウ・シャカイ・ブンカ
- 著: 小杉 泰

クルアーンが語る、神と使徒と共同体の根本原理と、その実践。イスラーム理解が拓く、世界への新たなる視点。
学者の対決――時は移って9世紀、所は帝都バグダード。……アッバース朝は栄華の絶頂にあった。……都のモスクの1つで今、学者たちが集っていた。居並んでいるのは、この都を代表する大家たち、……いつものモスクの情景さとして変わらない。……違っているのは、座を支配している異様な緊張感だった。今日は、重鎮たちに相対して、1人の見慣れぬ学者が座っている。この人の名をブハーリーと言う。ブハラ出身者、を意味する名前である。……長ずるに及んで、諸国を遍歴してハディースを学び、類稀な逸材として、名が高まった。その人が帝都にやって来るという。都のハディース学者たちは、彼がどれほどの学者か試してやろうと、待ち構えていた。今日は、その対面の日なのである。いや、対決の日、と言うべきか。10人の学者が100のハディースについて、ブハーリーの知識を試す。ハディース百番勝負、とでも言うべきか。――本書より
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目次
●「イスラーム」の発見へ
●新しい宗教の誕生
●敬典と教義
●共同体と社会生活
●第2の敬典とハディース(予言者言行録)
●知識の担い手たちと国家
●神を求める2つの道
●スナン派とシーア派
●黄金期のイスラーム世界
●現代世界とイスラーム
書誌情報
紙版
発売日
1994年07月18日
ISBN
9784061492103
判型
新書
価格
定価:1,100円(本体1,000円)
通巻番号
1210
ページ数
302ページ
シリーズ
講談社現代新書
著者紹介
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