犯罪学入門

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犯罪学入門

ハンザイガクニュウモンサツジン・ワイロ・ヒコウ

講談社現代新書

日常の平安をおびやかすさまざまな逸脱行動や組織の暴走……具体的事例をふまえつつ、常識ではとらえがたいその内実、法との関連、社会の対応など幅広い知識を提供する。

〔犯罪と法〕──レイブリング・パースペクティヴは犯罪が必ずしも絶対的なものではなく、相対的なものであることに着目した。人類の歴史を見ても、また異なる社会を見ても、ある時代において犯罪と定義されていたものが、そうでなくなったりする。さらに社会状況に応じて異なり、日常生活においては厳しく非難される殺人でさえもが戦場においては英雄的行為と見なされる。
レイブリング・パースペクティヴは、まず第一に、犯罪が犯罪とされるにあたっては、前提としてそれが法律によって禁止されていなければならないという、従来見逃されがちであった基本的事実を指摘し、法律が制定される過程を調査し、それが社会の集団の組織の間のポリティクス、勢力関係に大きく依存していることを検証した。──本書より


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書誌情報

紙版

発売日

1997年07月18日

ISBN

9784061493650

判型

新書

価格

定価:770円(本体700円)

通巻番号

1365

ページ数

196ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介

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