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議論のウソ
ギロンノウソ
- 著: 小笠原 喜康

「わかる」ことより、「わからない」ことを自覚していることの方が、はるかに重要である。何事にもスピードが要求されてきたこれまでの社会では、すぐに正解を求める。しかし世の中のことは、そう簡単に白黒つけられない。それを無理につけようとすると、どうしても、ありきたりの決まった答えに収まりがちになる。――<本書より>
ベストセラー『大学生のためのレポート・論文術』で論理の組み立て方をわかりやすく解説した著者が「情報に騙されない」方法を平易に懇切に論じる。
いつも言い負かされてしまう
いつも人の意見を鵜呑みにしてしまう
いつも反論できない
いつも情報に翻弄されてしまう
……そんなあなたに。
「わかりやすさ」のワナ
しかし、わかるということは、単に文字面を追い、それを記憶に留めることではない。それを自分自身の問題として受け止め、かかわってみることである。「わかる」というのは、「かかわる」ことである。(中略)それができないときは、とりあえずわかることを留保することである。「わかる」ことより、「わからない」ことを自覚していることの方が、はるかに重要である。何事にもスピードが要求されてきたこれまでの社会では、すぐに正解を求める。しかし世の中のことは、そう簡単に白黒つけられない。それを無理につけようとすると、どうしても、ありきたりの決まった答えに収まりがちになる。――<本書より>
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目次
第1章 統計のウソ――ある朝の少年非行のニュース評論から
第2章 権威のウソ――『ゲーム脳の恐怖』から
第3章 時間が作るウソ――携帯電話の悪影響のうつりかわり
第4章 ムード先行のウソ――「ゆとり教育」批判から
第5章 ウソとホントの境――少し長い「あとがき」
書誌情報
紙版
発売日
2005年09月17日
ISBN
9784061498068
判型
新書
価格
定価:880円(本体800円)
通巻番号
1806
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社現代新書
電子版
発売日
2017年01月20日
JDCN
0614980600100011000M
著者紹介
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