ホログラフィ入門 コンピュータを利用した3次元映像・3次元計測

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ホログラフィ入門 コンピュータを利用した3次元映像・3次元計測

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ホログラフィは夢のある技術である。3次元テレビ、ホログラフィックメモリなど、多くの可能性を秘めている。
コンピュータを利用したホログラフィ研究の「いま」を知り、「これから」を切り拓くための一冊。こころ躍るコラム「STORY」が面白い!

【「まえがき」より】
1990 年頃から,ホログラフィにコンピュータ技術が加わって,研究のスタイルが大きく変わっていく.それまでの光学技術に基盤をおいたホログラフィ研究が第一世代だとすると,コンピュータ技術に基盤をおくホログラフィ研究は第二世代にあたる.
本書の特徴は,これまでのホログラフィ入門書が第一世代の研究者によるものだったのに対して,第二世代の研究者の視点による解説書になっていることである.
ホログラフィは,コンピュータ技術によって,静止画から動画へと可能性を広げていった. 3 次元テレビや 3 次元顕微鏡,レンズを使わないプロジェクタ,ホログラフィックメモリなど,多くの可能性を示している.ただし,ホログラフィのもつ情報量が膨大なために,実用技術への障壁は依然として高い.
1990 年代,「ホログラフィによる 3 次元テレビの実用化は今後 20 年を要する」といわれた.ところが, 20 年余りが過ぎた今日でも「実用化には 20 年を要する」といわれている.困難ではあるが,夢のある技術でもある.

【おもな内容】
第1章 光波とホログラフィの基礎
第2章 電子ホログラフィと3次元映像
第3章 回折
第4章 デジタルホログラフィと3次元計測
第5章 ホログラフィの応用事例
STORY1 ホログラフィの歴史
STORY2 電子顕微鏡
STORY3 ホログラフィの発明
STORY4 レーザーとホログラフィ
STORY5 オフアクシスホログラム
STORY6 デニシュウクホログラム
STORY7 レインボーホログラム
STORY8 電子顕微鏡とホログラフィのノーベル賞
STORY9 ガボールの夢を叶えた日本の技術者
STORY10 コンピュータとホログラフィ


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目次

第1章 光波とホログラフィの基礎
1.1 スカラー波
1.2 平面波と球面波
1.3 ホログラフィの原理
STORY1 ホログラフィの歴史
STORY2 電子顕微鏡
第2章 電子ホログラフィと3次元映像
2.1 現状と課題
2.2 計算機合成ホログラム(CGH)
2.3 電子ホログラフィシステム
2.4 高速化手法
STORY3 ホログラフィの発明
STORY4 レーザーとホログラフィ
第3章 回折
3.1 ゾンマーフェルト回折積分
3.2 角スペクトル法(平面波展開)
3.3 フレネル回折
3.4 フラウンホーファ回折
3.5 回折計算の演算子
3.6 回折の数値計算
3.7 特殊な回折計算
STORY5 オフアクシスホログラム
STORY6 デニシュウクホログラム
第4章 デジタルホログラフィと3次元計測
4.1 デジタルホログラフィ
4.2 デジタルホログラフィの問題点
4.3 インライン型デジタルホログラフィ
4.4 オフアクシス型デジタルホログラフィ
4.5 ガボール型デジタルホログラフィ
4.6 位相シフトデジタルホログラフィ
STORY7 レインボーホログラム
STORY8 電子顕微鏡とホログラフィのノーベル賞
第5章 ホログラフィの応用事例
5.1 位相回復アルゴリズム
5.2 ホログラフィックメモリ
5.3 ホログラフィックプロジェクション
STORY9 ガボールの夢を叶えた日本の技術者
STORY10 コンピュータとホログラフィ

書誌情報

紙版

発売日

2017年08月05日

ISBN

9784061565708

判型

A5

価格

定価:4,400円(本体4,000円)

ページ数

184ページ

著者紹介

著: 伊藤 智義(イトウ トモヨシ)

千葉大学大学院工学研究院 教授 著書: 『スーパーコンピュータを20万円で創る』集英社新書(2007) 『GPUプログラミング入門』講談社(2013)

著: 下馬場 朋禄(シモババ トモヨシ)

千葉大学大学院工学研究院 准教授 著書: 『GPUプログラミング入門』講談社(2013)

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