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チベット旅行記(5)
チベットリョコウキ
- 著: 河口 慧海

仏教の原典を求めたいという求道者の一心から、厳重な鎖国をしくチベットに、あらゆる困難にうちかって単身入国を果たした河口慧海師の旅行記。抜群の面白さをもっているだけでなく、チベットの風俗・習慣等についての的確な記述は、本書をチベット研究のための第一級の基本的文献としている。この最終巻では、ラサを出立した慧海師が、厳重な五重の関門を奇跡的に踏破して英領インドに達し、海路日本に帰国するまでが述べられる。
目次
126 出発の準備整う
127 いよいよラサを出ず
128 ゲンパラの絶頂
129 山路を辿って第三の都会に入る
130 いよいよ関所に近づく
131 五重の関門
132 第一の関門
133 第一関門を通過す
134 途上の絶景と兵隊所
135 無事四関門を通過す
136 いよいよ第五の関門
137 いよいよ五重の関門を通過す
138 チベットに別る
139 荷物の延着、途中の滞留
140 ダージリンに旧師と会す
141 疑獄事件
142 救解の方策
143 大谷、井上、藤井3師の切諫
144 奥中将を軍営に訪う
145 日本軍営の対応
146 ネパール国王に謁す
147 護衛兵士の腕力
148 首府カトマンズに向う
149 国王代理に会う
150 獄裡の友を懐う
151 大王殿下の詰問
152 再び宮殿に伺候す
153 ようやく目的を達す
154 龍樹菩薩坐禅の巌窟
大団円 故山に帰る
書誌情報
紙版
発売日
1978年10月09日
ISBN
9784061582675
判型
A6
価格
定価:880円(本体800円)
通巻番号
267
ページ数
214ページ
シリーズ
講談社学術文庫