伊勢物語(下)

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伊勢物語(下)

イセモノガタリ

講談社学術文庫

この天福本「伊勢物語」は家集でも日記でもない歌物語である。が、百に余る歌物語を書き並べる時、それらを綴り合わせる一筋の糸を、ある男の生涯の流れに求めた。したがって上巻には青年期の純情な一途の思慕と流浪のロマンがあった。下巻としておさめた所に見られるのは、人生経験からにじむ思いやりの中で屈折する熱い情と、年月の中で衰えて行く生命の滅びの歌の哀感である。生きる日をかさねるにつれて長く読者の共感を誘うと思う。


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目次

71.ちはやぶる
  72.大淀の松は
  73.目には見て
  74.岩ねふみ
  75.大淀の
  76.大原や
  77.春の別れを
  78.あかねども
  79.千尋ある影を
  80.濡れつつぞ
  81.塩竈(しほがま)に
  82.春の心は
  83.草ひき結ぶ
  84.さらぬ別れの
  85.雪のつもるぞ
  86.おのがさまざま
  87.つげの小櫛も
  88.月をもめでじ
  89.人知れず
  90.桜花
  91.春のかぎりの
  92.棚なし小舟
  93.あふなあふな
  94.秋の夜は
  95.彦星に
  96.木の葉ふりしく
  97.老いらくの
  98.わがたのむ
  99.見ずもあらず
  100.こは忍ぶなり
  101.咲く花の
  102.そむくとて
  103.ねぬる夜の
  104.世をうみの
  105.白露は
  106.竜田河
  107.涙河
  108.風吹けば
  109.人こそあだに
  110.思ひあまり
  111.まだ見ぬ人を
  112.須磨のあまの
  113.ながからぬ
  114.翁さび
  115.おきのゐて
  116.はまびさし
  117.岸の姫松
  118.玉かづら
  119.形見こそ
  120.筑摩の祭
  121.鶯の
  122.井手の玉水
  123.年を経て
  124.思ふこと
  125.つひにゆく
1 定家本にない章段
  1.伝為氏本より
    1.降りくらし
    2.せがゐの水を
    3.かつ見る人や
    4.雲ゐの峰し
    5.中空に
    6.今はとて
    7.春の日の
  2.伝為氏本巻末所載の小式部内侍本より@##

書誌情報

紙版

発売日

1979年09月06日

ISBN

9784061584150

判型

A6

価格

定価:1,100円(本体1,000円)

通巻番号

415

ページ数

242ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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