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悲しき南回帰線(上)
カナシキミナミカイキセン

1949年、構造主義の原点をなす「親族の基本構造」によって注目をあびたレヴィ=ストロースは、その後サン・パウロ大学教授としてブラジルに滞在。その間、文化人類学者としての限りなき自己追求と、無であるが故にあまりにも悲しき熱帯の様相を交叉させながら、カドゥヴェオ族など四つの部族調査をおこない、その成果を本書『悲しき南回帰線』において見事に結実させた。世界の文化人類学界に一大転機をもたらした不朽の名著。
目次
1 旅は終った
1.出発
2.船で
3.アンティル列島
4.力の追求
2 旅のしおり
5.過去をふりかえって
6.どのようにして民族学者になるか
7.日没
3 新世界
8.無風帯
9.グアナバラ
10.南回帰線を越える
11.サン・パウロ
4 大地と人間
12.町と田舎
13.開拓者地帯
14.空を飛ぶ絨毯
15.群集
16.市場
5 カドゥヴェオ族
17.パラナ
18.大湿原(パンタナル)
19.首府ナリーケ
20.原住民社会とその社会形態
書誌情報
紙版
発売日
1985年11月05日
ISBN
9784061587113
判型
A6
価格
定価:1,012円(本体920円)
通巻番号
711
ページ数
310ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
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