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悲しき南回帰線(下)
カンシキミナミナミカイキセン

上巻のカドゥヴェオ族に続き、下巻ではボロロ族、ナムビクワラ族などの社会構造を解明しながら、著者は民族学者としての自己から自己への対話を進めていく。そこには、日没が終りで始まりである熱帯を象徴する円環が構成の中にも思考の中にも張りめぐらされ、著者自身が象徴の輪の中に組み入れられていく課程が告白されている。親族の理論、神話の論理、原始的分類の理論の三つの主要課題を持つレヴィ=ストロースの必読の代表作。
目次
6 ボロロ族
21.黄金とダイヤモンド
22.善良な未開人
23.生者と死者
7 ナムビクワラ族
24.失われた世界
25.茨の荒野
26.電信線地区
27.家族生活
28.文字と権力
29.男、女、酋長
8 トゥピ・カワヒブ族
30.丸木舟に乗って
31.ロビンソンのように
32.大森林にて
33.こおろぎのいる部落
34.ジャピム鳥の茶番劇
35.アマゾン地方
36.ゴム林(セリンガル)
9 回帰
37.アウグストの神格奉載(しんかくほうたい)
38.ラムの小杯
39.タクシラ
40.チョンを訪ねて
書誌情報
紙版
発売日
1985年12月05日
ISBN
9784061587120
判型
A6
価格
定価:1,155円(本体1,050円)
通巻番号
712
ページ数
382ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
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