国是三論

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国是三論

コクゼサンロン

講談社学術文庫

公共性と通商の観点から新たな国家や社会のあり方を模索した稀代の思想家・横井小楠。動乱の幕末にあって、時代を超えた学殖と見識により、開明的な実学思想から公議政体論を主張、明治新政府形成の推進力の一助を担った。本書の「国是三論」は、経世済民、殖産興業、通商交易等による民富論的富国策を謳った小楠の代表作で、彼の学問と思想の全てを投入、総括したものである。他に井上毅、元田永孚と交わした「沼山対話」や「沼山閑話」等も収録した。簡潔な現代語訳も整い、小楠の人と思想を知る上に必読の書。


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目次

国是三論〔富国論/強兵論/士道〕
新政に付いて春岳に建言
沼山対話
沼山閑話

書誌情報

紙版

発売日

1986年10月09日

ISBN

9784061587588

判型

A6変型

価格

定価:1,265円(本体1,150円)

通巻番号

758

ページ数

326ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

本書収載の4篇の底本は、山崎正董『横井小楠下巻遺稿篇』(明治書院、1938年)によりました。

著者紹介

著: 横井 小楠(ヨコイ ショウナン)

1809~1869。江戸時代の武士(熊本藩士)、儒学者、政治家。維新の十傑。熊本藩の藩政改革を試みた後、松平春嶽の政治顧問となり、福井藩の幕政改革や公武合体を推進、明治新政府では参与となった。本書収録の『国是三論』、井上毅との対話『沼山対話』や元田永孚との対話『沼山閑話』以外の著述に『学校問答書』『夷虜応接大意』がある。

その他: 花立 三郎(ハナタチ サブロウ)

1919~2007。熊本県生まれ。國學院大学卒業。専攻は日本近代史。尚絅高等学校、尚絅短期大学助教授、熊本大学教授を歴任。熊本大学名誉教授。著書に『大江義塾』『徳富蘇峰と大江義塾』『明治の青年』『横井小楠の弟子たち』などがある。

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