
マイページに作品情報をお届け!
内省と遡行
ナイセイトソコウ
- 著: 柄谷 行人

外部に出ること、これが著者がめざした理論的仕事の課題である。ただし著者は、外部を実態的に在るものとして前提してしまうことと、詩的に語ることを自ら禁じた。むしろ、不徹底かつ曖昧な言説に止めをさすために、内部に自らを閉じこめ、徹底化することで自壊させる方法を採った。内省から始めた哲学理論の批判は、ここにぎりぎりの形で提示された。「内省と遡行」から「言語・数・貨幣」へ、さらに「探究」への転回を試みた画期的評論集。
目次
1 内省と遡行
序説
1.主知性のパラドックス
2.下向と上向
3.知の遠近法
4.時と場所
5.作品とテクスト
2 言語・数・貨幣
序説 基礎論
1.形式化と現象学的還元
2.代数的構造――ゼロと超越
3.順序構造――分裂生成
書誌情報
紙版
発売日
1988年04月04日
ISBN
9784061588264
判型
A6
価格
定価:1,056円(本体960円)
通巻番号
826
ページ数
326ページ
シリーズ
講談社学術文庫
収録作品
-
作品名初出
-
作品名
内省と遡行
初出
-
作品名
言語・数・貨幣
初出
-
作品名
付論転回のための八章―「探究」からの抄録
初出
-
作品名
戦争の記録
初出