
マイページに作品情報をお届け!
内省と遡行
ナイセイトソコウ
- 著: 柄谷 行人

1969年、漱石論で文芸評論家として出発した著者が、『日本近代文学の起源』を経て85年の『探究』連載を前に格闘した、哲学的評論「内省と遡行」と「言語・数・貨幣」。否定に否定を重ねながら、〈内部〉に留まることを徹底して〈内部〉を自壊に導き、〈外部〉へ出ることをめざした本書は思想家誕生の軌跡であり、「驚くべき戦争の記録」(浅田彰)でもある。極限まで思考する凄味に満ちた名著。
Ⓒkojin karatani
オンライン書店で購入する
目次
内省と遡行
言語・数・貨幣
付論 転回のための八章
あとがき
学術文庫版解説 浅田彰
文芸文庫版あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2018年04月12日
ISBN
9784062903745
判型
A6
価格
定価:2,200円(本体2,000円)
ページ数
336ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2018年04月20日
JDCN
06A0000000000019979C
初出
底本『内省と遡行』(講談社学術文庫、1988年4月刊)
著者紹介
柄谷行人(からたに・こうじん)哲学者、批評家。1941年兵庫県生まれ。1969年、「〈意識〉と〈自然〉――漱石試論」で群像新人文学賞評論部門受賞。著書に、『マルクスその可能性の中心』『日本近代文学の起源』『批評とポストモダン』『探究』『トランスクリティーク』『世界史の構造』『哲学の起源』他がある。